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ジュネ
star4.0
2019年100本目は85歳にして現役の最高裁判事を勤めるルース・ベイダー・ギンズバーグのこれまでを追ったドキュメンタリー『RBG』。 本作は現在もフェリシティ・ジョーンズが彼女を演ずる『ビリーブ』と同時公開されているんですが、その時はまたベタに美化したもんだなと思ったんですね。ところがドキュメンタリーに登場する過去の彼女を見ると女優顔負けの美貌でビックリ。『ビリーブ』のキャスティングは1ミリも間違っていなかったのだと逆に反省させられる結果となりました。 こうした個人に焦点を当てるドキュメンタリーでは、主役にどれだけ思い入れを抱けるかが非常に重要です。その点では『RBG』は完璧と言ってもよく、いつ何時も自由で平等な社会を求めて闘ってきたギンズバーグの姿には尊敬を越えた畏敬の念を抱きますし、現代アメリカの世相を踏まえれば彼女の存在が人々にとって一筋の光となるのは当然のことでしょう。本当の「偉人」の凄さを見せつけられた気がします。 また、ギンズバーグのプライベートな一面を語る上で欠かせないのが夫のマーティン氏です。本作は二人の変わらぬ愛の形を追った作品でもあり…ストイックな彼女を持ち前の社交性とユーモアで救い続け、どんな苦境にあっても笑みを絶やすことのなかった彼の姿にもひたすら感動させられます。 こんなフィクションでしか通用しないはずの理想を現実にしてしまう方々が実際にいるのだなと、本当に頭が下がる思いでいっぱいです。
30