
Schindler's Memo
6 years ago

Lying to Mom
Avg 3.1
はっきりした二部構成で、前半はどちらかというとコメディ、後半はシリアスな演技合戦という感じである。 それに、出演欄には岸部、原、・・・・という順でクレジットされているが、実質的は木竜麻生が主役であると思う。 というのは、「嘘」をつく、つかれるというシチュエーションで沸き起こる様々なドタバタを描いた前半と、シリアスな後半を分けるシーンが、木竜麻生による長尺な独白であるからだ。このシーンは、恐らくワンカットで撮られた感じがするし、とにかく感情がクレッシェンドしてゆくさまが凄まじく、若手の新人女優には過酷であったと思われる。この人、「菊とギロチン」では、ワケアリの女相撲取りに扮していたが、かなりの女優魂を持った人だと思われ、これから楽しみな感じがした。 また本作で は、前半でユーモアを交えてばらまかれた布石の数々が、シリアスな後半で回収されてゆくのだが、これがまた何ともやるせない。この映画で一番の「どうしようもない人間」は自殺した息子であることは明らかなのだが、残された家族3人それぞれが自分のせいだと思っているのだ。それらが、非常に辛い。 ちょっと久しぶりに長考に沈む作品だった。