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実話に基づいた映画だって⁉︎ というのは大した問題では無く疾風怒涛の展開に長さを全く感じないエンタテインメントでした。 過激な表現は万人向けでは無いけど、この爆走感が魅力です。さすが闘う映画監督。役者も楽曲も素晴らしい。骨太なテーマを真っ向から叩きつける潔さは、オシャレさとは全く無縁です。 [愛]とは与えるもの、見返りを求めず相手を真から想うもの…であるからして、全てを奪う拝金主義の新興宗教は[愛]の対極にあるものです。 自由と解放のヒーローである[女囚さそり]がモチーフとされているのが楽しくも意味深い。我々は家庭や世の中、人間関係や[自分らしさ]を含めたあらゆる"しがらみ"に囚われているのです。 ラスト、自身のパンツに反応するシーンで泣き笑いすることになるとは思いもよりませんでした。予想外の地平に連れて行ってもらえて幸せです。 感動いたしました! ちなみに本作の実話とは 『盗撮のプロ(監督の友人)が新興宗教に入信した実の妹を救い出した』というものだそうで、ほぼフィクションということになります。すごい盛り加減ですね。強力なイマジネーションです。ただもっと凄いのが、監督はこの作品の為に実際、新興宗教に入信(潜入)したとのことで、映画で描かれている教団内部の様子は事実とのこと。 マインドコントロールの恐ろしさを知る意味でも価値があります。
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