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自分が自分らしく生きること。 観賞後に微熱に浮かされたようにずっと考えている。 最初は二人ともわがままにみえた。わがままで周りを傷つけていると。 状況が解るにつれて、彼女達があがいているのが分かってきた。見えてきたのは選択出来ない苦しみ。キャロルは普通であること、それも夫にとって都合のいい普通さを押し付けられているし、テレーズは将来のためと恋人に気遣いをしてもらっているものの、あくまで偽善的、独りよがりな気遣い。 そのせいか前半は彼女達は選択に対して消極的に思えた。なんというか、自分自身がわからない空虚さみたいなものを持っていたようにみえた。 その二人が惹かれていくうちにどんどんと変わっていき、自分らしく、物事を選択出来るようになって、そのせいで傷ついていくのは胸が張り裂けそうになる。 それでも彼女達は自分らしく生きるために悩んで、苦しんで、懸命にもがていったあとのラストシーン。 二人のあの表情でこの映画に恋をした。 映画に恋をしたい方はおすすめです。 ポエムだなこれ(笑)
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