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なんだか「古き良き日本」に触れたくて小津作品をセレクト。「東京物語」に続き2作品めです。実は若い頃は苦手意識のあった小津作品、この年齢になって追いつきました。 やぁ、良かった。てか、タイトルからいい!センス素晴らしい!小津作品の特徴の父娘の描き方、当たり前ですが現代映画ではなかなか見られない! ストーリー的には「東京物語」の方がタイプなんですが(杉村春子に圧感だったし)こちらも非常に繊細で良かった。小津作品は、生まれてもなければその時代を体感してもないのに、何故か「郷愁」やら「哀愁」やらが芽生える。しまいには「あぁ、あの頃は良かったな」とか思ってしまう。 でも、そうゆう事だと思うのですよ。 日本に生まれて、育って、やはり大和魂じゃないけど、根っこの部分には何かあるんじゃないかな。そうゆうところを刺激するのが、小津監督だなと。 笠智衆がまたこれ、いい芝居するんですよね。最後のやかんのシーンなんて、、もう。 思ったのが、小津監督ってほんっとに、風景の映し方が天才、すごい。鏡台、窓越しの青い空、団地、全てドンピシャでした。 若き日の岩下志摩、岸田今日子も良かったし、佐田啓二もいい男だったー! しばらくして、また小津監督の作品に浸りたいと思います。
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