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cocoa

cocoa

3 years ago

2.5


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After the Wedding

Movies ・ 2019

Avg 3.1

原題は「After The Wedding」。 デンマークのスサンネ・ビア監督のオリジナル版に惚れたジュリアン・ムーアが意欲的になり、夫に監督をさせてリメイクさせたとか。 残念ながらオリジナルを観ていないのでどこかで観たいな~と思っています。 インドで孤児院を経営するイザベル(ミッシェル・ウィリアムズ)。 資金難で苦しむ中、ニューヨークで成功した実業家テレサ(ジュリアン・ムーア)から援助の申し出があった。 その条件はニューヨークに来て面会をすること。 イザベルはそこで真実を知ることになる……そんなストーリー。 主演のお二方、ミッシェル・ウィリアムズもジュリアン・ムーアも演技は評価しています。 今回、両者の環境の違いはそこまで描かれていなかった。 貧困層の多いインドでの孤児院も恵まれているし街の様子はちっとも不衛生ではない。 一方、富裕層独特の派手なガーデン・ウェディングやパーティーなどもありふれている感じ。 結婚式に招かれたイザベルはそこでかつての恋人オスカー(ビリー・クラダップ)に再会。 イザベルが初めて知る娘の存在や、援助計画に隠された真実などもだいたい予想できました。 それにしてもお金の力でイザベルの人生を翻弄するテレサをどう思うのかそれぞれだろうな。 実の母親、実の娘、それぞれの真実を知らせるのは良いけれどテレサ亡き後の人生まで押し付けているようにも思えた。 そこで考えたのですが。 そもそもオリジナルはマッツ・ミケルセン演じるヤコブがデンマークに帰り真実を知るのですが…。 つまり、オリジナルとリメイクでは男女を逆にしたということ。 そうなると産む性である(実際に娘を産んだ)女性のイザベルと、あくまでも父親だと知ったヤコブ(マッツ)ではストーリーに与える意味がちょっと違うように思える。 「死にたくない」と泣きじゃくったテレサには同情したけど、あくまでもその後頑張るべきは夫オスカーだと思う。 ちょっと良い話のようで実はなかなか強引な展開に感じた。 落ちた鳥の巣の描写に子どもを育て、守ることの大切さは伝わってきたけど作品の評価は難しい。 それからテレサの双子の息子の一人オットー役がアジー・ロバートソン! 「15年後のラブソング」でイーサン・ホークの息子を演じていたけど、今回も自然な子どもらしい演技で可愛かったです。