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マーベルシネマティックユニバースの作品群のなかでもかなりの完成度を誇る傑作じゃないかと思います。これだけのキャラクターが登場するにも関わらず、不要な人間が一人もいないと感じさせるストーリーテリングには圧巻です。 一作目ではあまりピンと来なかったキャプテンですが、今回はとにかくカッコいいのです。たとえ敵が巨大権力であろうとも自身の信念を貫き通そうとする彼の勇姿は、アメリカが本来目指すべき理想の象徴であり、ヴィランが誰かを踏まえると今のアメリカに対してこれほど痛烈な皮肉もないでしょう。劇中で盾を自在に使いこなすアクションの見ごたえも相まって、まさに理想のリーダーです。 一方でキャプテンの前に立ちはだかるバッキーこと「ウィンターソルジャー」の迫力も凄まじく、誰もが勝てないと確信させ絶望感を煽る演出が実に的確です。二人を中心として映画は進行していくものの、アクションシーンだけではなくストーリー面からも各登場人物を魅力的に引き立て続け、どの瞬間にも無駄がないと感じさせます。単なる大金を投じたブロックバスターとして敬遠されるにはあまりにもったいない出来映えです。
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