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uboshito

uboshito

1 month ago

4.0


The Royal Family

Series ・ 2025

Avg 3.9

Feb 04, 2026.

何より、競馬にはほんの1ミリすら興味のない自分のような視聴者にも、のめり込ませる魅力があったと思う。実際に、本作の主人公も競馬など興味のなかった人物として設定され、それなのに巡り巡って徐々にそこに入れ込んでいくようになる思いや、やや奇妙な馬主システムもわかりやすく提示され、時系列の錯綜もそこそこ処理できていて、見やすかった(ナレーションが目黒連で、最初の方は出てこないので、最初は、むむ?ってなってたけど)。 馬券を買って、万馬券でどうのとか、買う側の勝った負けたの世界をほぼ描かなかった点が成功の要因だったと思う。だから、最後まで見終わっても「あ、明日、競馬場(またはウインズ)行ってみよう」とはならなかった。そこは目指してないのかもしれないけれど、でも過去にJRAのCMに出演していた妻夫木聡、佐藤浩市、中川大志がメインキャストというのはさすがに露骨だよね、という感じではあった。 しかし! 日曜劇場の王道の展開でありながらも、日曜劇場特有の、超悪役が出てきて主人公周辺が困らされ、さんざんな目にあわされながらも最後には主人公が大逆転で勝つ!みたいなのではなく、競馬という世界の中で、ごく当たり前に馬に人生を注ぎ込んだ人たちだけが出てきて、熱い思いをぶつけ合いつつも、勝負をするのはあくまでも馬、という構造はとても良かった。 何かしらの人生の指針になるものとかがないとドラマに★4つはつけないのだけど、そういうものはなくても(夢を追いかける、とかはもう使い古されているので)本作は静かで深い感動を味わえたので4つにした。脚本の喜安浩平の代表作になると思うし、演出も、大味な福澤演出ではなく、繊細な塚原あゆ子演出だったのも大きかった。妻夫木・承知しました・聡は、今回もみごとな演技だった、 ということで、これは当たりの方の日曜劇場でした。