
ジュネ

Rambo Last Blood
Avg 3.3
2020年88本目は、前作で終わったはずのシリーズ大作がまさかの復活を遂げます『ランボー ラストブラッド』。 ------------------------------------------------------------ 前作が「最後の戦場」ではなかったのか?とツッコミたくなるのですが、スタローン好きとしては見逃す理由もありません。御年74(タモリと同い年)になってもこの若々しさと肉体美は相変わらず見事で、メキシコの人身売買組織と渡り合える老人は世界中探してもスタローンだけだと思います。終盤のゴア要素を全快にした無双アクションは見応えがありますし、悪党に対して全く手を抜かないのは見ていて爽快でした。 ------------------------------------------------------------ ただ、これがランボーシリーズである必要はどこにもなく、ヒット作の威光を借りて無理矢理作った続編という感じがぬぐえません。ランボーの見た目もどこにも残っていないし、タイトルを初作の「ファーストブラッド」と掛けているのに、映画が持つ精神性はまるで別物です。そもそも『ランボー』は偏見の眼差しによって次第に追い詰められ、「戦わざるを得ない」ことの空しさを描いた作品でした。ところが続編が生まれる度に単なるアクション映画と化していき… ------------------------------------------------------------ 本作ではついに復讐心で戦場を自ら作り出す存在として描かれているので、違和感が凄まじいです。というよりも話の流れが、昨年に公開されたスタローン製作の映画『大脱出3』とほとんど変わりません。主人公が愛する人間を失った悲しみによって怒り狂い、敵を無惨な方法で一方的に殺す。私はそんな続編ばっかり作ってるスタローンが、変なストレスを抱えてるんじゃないかと心配でなりません。