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wishgiver

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5 years ago

3.5


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Corpus Christi

Movies ・ 2019

Avg 3.4

Mar 03, 2021.

これはなかなか評価が難しい作品でした。 犯罪歴があり聖職者になれないダニエルが、ある村でその事実を隠蔽し、司祭の手伝いを始めます。 その村は過去に7人が亡くなった交通事故の痛手を未だ抱えており、彼はしがらみに縛られることなく、自身の信仰心でその問題に向き合います。 カトリック信仰心の厚いポーランドの旧い村では司祭の発言には絶対に近い重みがあり、ダニエルの奇行とも取れる行動に違和感を抱きながらも、村人たちは少しずつ前を向きはじめます。 ---------------------------------------------- こう書くと温かくていい話みたいですが、このダニエルは厚い信仰心を持ちながらも酒・ドラッグ・セックス何でも来いのネオナチ系キャラで、彼の狂気を孕んだ目と敬虔な信仰心のギャップが作品に異様なオリジナリティを与えています。 実際にあった話を基にしているそうで、反保守の自分としてはダニエルの行動がもたらした結果には賛同しますが、あの異様な彼を受け入れるには信仰心という制約がないと難しいでしょうし、しがらみを打ち破って前に進むことの難しさを改めて感じさせられました。 映像も音楽も素晴らしく、さすが昨年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたクオリティ。 この年の外国語映画賞にノミネートされたのは他に『パラサイト』『ペイン・アンド・グローリー』『ハニーランド』『レ・ミゼラブル』ですが、すべて見応えのある作品でした。