Comment
cocoa

cocoa

3 years ago

3.5


content

Two of Us

Movies ・ 2019

Avg 3.4

原題はフランス語で「Deux」。 数字で「2」の意味や「対象」の意味もあるらしい。 一言で言えば「年寄りのレズビアンの話」ですが主演のお二方の演技に圧倒された良作でした。 それから若干40歳ほどの新鋭な男性監督が手掛けたことにもびっくりです。 南フランスのアパルトマンで向かい合う部屋に暮らすニナ(バルバラ・スコヴァ)とマドレーヌ(マルティーヌ・シュヴァリエ)。 70代の2人はお互いに恋人同士で部屋を売ってローマに移住しようと計画中。 そんな時にマドレーヌが脳卒中で倒れ、意志疎通ができなくなる。 娘や孫のいるマドレーヌ、一方のニナは自由にマドレーヌに会えなくなる。 そんな2人の関係はどうなるのか…そんなストーリー。 「年寄りのレズビアンに問題があるのか!」と不動産業者に放つニナ。 ニナは身寄りもないから引っ越しに向けて部屋はさっぱり片付いている。 マドレーヌの部屋は娘家族や息子が来るので生活感溢れる部屋。 レズビアンや事実婚に理解があるフランスでも、自分の親族にカミングアウトするのは難しいのかと思った。 マドレーヌが倒れ、喋れなくなってもその瞳は雄弁でニナに何かを訴えている。 さらに施設に入りビンゴの数字から思い出してニナに電話をかけるシーンはたまらなかった。 ニナが合鍵で入ったり、車を壊して介護士を追い出したり、娘宅のガラスを割ったりと激しい行動に出るが、その辺は狂人じみているように思うかもしれない。 ある意味ホラーのよう。 ニナはマドレーヌの事しか考えられなくなり、マドレーヌも言葉は出なくてもニナを愛している表現ができる。 2人で施設を抜け出した後、お金を盗まれて途方にくれるが2人のダンスシーンは心にグッときた。 2人の未来は何も解決しないし、おそらく別れることになるだろうけど、こんな作品を作った監督と演者は素晴らしい。 こだわりの映像も多く、冒頭の公園の並木でのシーンも印象に残った作品でした。