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wishgiver

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4 years ago

4.5


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The Last Duel

Movies ・ 2021

Avg 3.7

Oct 16, 2021.

まさにこれぞ映画! リドリー・スコット監督の下、集結した美術から衣装までのオスカー組が再現した中世のフランスの映像がもうとにかく見事で至福。 そして『グッド・ウィル・ハンティング』以来のマット・デイモン×ベン・アフレックコンビの脚本も素晴らしく、当時の男性偏重社会の問題が実に見事に描かれていて、映画の醍醐味を堪能しました。 ---------------------------------------------- 1386年、百年戦争さなかのフランスで行われた最後の決闘裁判。 ノルマンディの騎士ジャン・ド・カルージュ(マット・デイモン)の遠征中、妻マルグリットが強姦され、マルグリットはかつては夫の親友でもあった従騎士ジャック・ル・グリ(アダム・ドライバー)を告発する。 ル・グリの処分を望むカルージュと、無罪を訴えるル・グリだったが、領主ピエール(ベン・アフレック)の寵愛を受けるル・グリに有利な裁定が進む中、カルージュは話をノルマンディ中に拡め、ついに国王の裁定で決闘裁判が認められる。 ---------------------------------------------- 決闘シーンから始まる衝撃の冒頭、そしてカルージュ、ル・グリ、マルグリット3人の視点から各々語られる3章仕立ての構成が非常に上手い。 3人の視点で各々展開する、同じだけど微妙に違うストーリー展開が本当に面白くてワクワクしました。 ---------------------------------------------- イングランドがスコットランドで稀代の悪法「初夜権」を復活させた『ブレイブハート』の時代からおよそ80年後。 「強姦なら(快楽の絶頂がない故)受胎しないのは科学的事実である」故、受胎したマルグリットは強姦されていない...というとんでもないフランス14世紀。 同じストーリーを3つの視点で描く『羅生門』に触発され、ベン・アフレックと6週間で脚本を書き上げ、リドリー・スコット監督に撮影を頼んだマット・デイモン渾身の傑作。オススメです!! 2021.10.16@イオンシネマ津南