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cocoa

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4 years ago

3.5


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Back to Burgundy

Movies ・ 2017

Avg 3.3

原題は「Ce qui nous lie」。 「私たちを繋ぐもの」とかの意味のフランス映画です。 フランス、ブルゴーニュ地方のワイン生産者「ドメーヌ」を舞台に10年ぶりに会う3兄弟(長男、長女、次男)の人生を描くストーリー。 ワイナリーの映画は他にもたくさんあるが、とても丁寧に作られた良い作品でした。 10年ぶりにブルゴーニュの実家に戻ってきた長男ジャン(ピオ・マルマイ)。 父の危篤の知らせで帰ってきたが、実家は長女ジュリエット(アナ・ジラルド)が継いでいる。 次男ジェレミー(フランソワ・シヴィル)は別のドメーヌに婿養子に出ていて難しい立場で暮らしている。 子ども時代は抱きしめ合って仲が良かった3人も今はそれぞれ事情を抱えている。 父が亡くなり、相続で彼らに問題が起こる。 遺産は不分割で3人に相続、そして莫大な相続税がかかる現実。 それぞれの事情があり、答えが出せない中で葡萄の収穫期がやってくる。 ドメーヌの従業員だけでなく臨時雇の人をまとめようと苦労するジュリエット。 3人の子ども時代のシーンを入れながらそれぞれの今を描くシーンがとても印象的。 今後が決まらない中、葡萄畑では消毒や剪定など季節の仕事が待ったなし。 広大な風景がとても美しい。 オーストラリアからジャンの妻と幼い息子が訪れる。 夫婦仲に亀裂が入っていたジャンが出した答え。 婿養子先のパワハラな義父のやり方に初めて抗議した次男ジェレミー。 どうせなら覚えた「Fuck You!!!」を言えば良かったね。 結局、彼ら3人を繋いでいたのがドメーヌだったと言うこと。 代々続くワイン農家としての絆、土地との繋がりが解決策にたどり着いたのでしょう。 父親に反抗して家を出た長男ジャンが父の書いた手紙の返事を今になって読むが、それこそが父の深い愛情だったと知ったのは良かった。 葡萄の芽吹きの美しさ、そして今年も収穫期がやってくる。 かつては自信がなかったジュリエットの頼もしさも加わって、これからのドメーヌの未来も明るく思えた。 セドリック・クラピッシュ監督はこの作品の後に長女役と次男役で「パリのどこかで、あなたを」を撮ったのですね。 フランソワ・シヴィルの出る作品は大好きです。