
dreamer

Leaving Las Vegas
Avg 3.2
「リービング・ラスベガス」は、ラスベガスを舞台に、死ぬことを決めたアル中の男と娼婦との絶望的な愛の物語を、実話を基に描いた映画だ。 アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞の最優秀主演男優賞をはじめ、数々の賞に輝いた、ニコラス・ケイジ一世一代の名演技が堪能できる映画でもある。 ハリウッドの脚本家として活躍していたベンは、酒のために会社をクビになり、妻も子も彼の元を離れてしまっていた。 絶望したベンは、死ぬまで酒を飲むことに決め、全財産を持ち、ラスベガスへやって来る。 モーテルに部屋を借りたベンは、街で拾った娼婦のサラを部屋に連れ込む。 サラは、どこか優しいベンに惹かれるものを感じていた。 暴力的なユーリと怯えて暮らしていたサラには、ベンの優しさが忘れられなかったのだ。 やがて、身の危険を感じたユーリが街を離れ、自由の身となったサラは、ベンの部屋を訪れる。 ベンはサラの家で暮らすことに同意するが、"決して酒をやめろと言うな"という条件を出す。 そして、その言葉通り、ベンは酒をやめなかった-------。 人生に絶望し、大好きな酒を飲んで死のうと決意した男と娼婦との、落ちるところまで落ちた者同士の、"絶望的で究極的な恋"を描いた、現代の寓話的なお伽噺だ。 以前のアル中映画なら、生き続けるというところでの救いは残っていたが、この映画ではニコラス・ケイジが、アル中で死ぬことによって、二人の愛もまっとうする。 二人とも希望を持つほど若くもないし、どんなに夢中で恋をし、相手を信頼しても、いつか裏切られるという、どこか醒めたところがある。 なぜなら、男は直しようもないほどのアル中であるし、女は自分の体を切り売りしている娼婦だからだ。 にもかかわらず、愛さないわけにはいかない。 互いにどこか、死に寄り添うところがあるだけに、絵空事の恋だとわかっていても魅かれるし、そこに切なさもあるのだ。