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信念に基づき、そして自身の才能を存分に発揮し、誰よりも国家に功績を残した人物が、やがて国家の目的が自分とは異なるどころか、守るはずの相手を苦しめる事に加担している事を知り失望して去っていき、静かに余生を、、あくまで映画風に美化される部分はあるものの、これってスノーデンに似てるなと、スノーデンの映画を観てふと思って書いてる次第です。ずば抜けたエキスパートが正義を持って国家に関わると苦しむんだなぁ。とにかく2人とも使命感が半端じゃない故、現実に失望する度合いも半端じゃなかった。 内容は、フサイン・マクマホン協定とサイクス・ピコ協定の関係、王家やベドウィン部族の西洋側からの扱いの困難さ、鉄道爆破の具体的な当時の戦略と歴史を知るには申し分ない超大作。 ダマスカスを勝ち取りいざ皆で国家を作ろうとした時の部族同士の勢力争い、やがてフランスが来てあっという間に統治。政府側と反政府側が一歩も譲らず解決しないシリア内戦の停戦協定もこんな感じなのだろうか。
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