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GOICHI

GOICHI

4 years ago

3.0


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Angst

Movies ・ 1983

Avg 3.0

「個性尖らせ過ぎの殺人鬼スリラー」   1980年にオーストリアで実際に起こった殺人鬼ベルナー・クニーセクによる一家惨殺事件を映画化した実録スリラー。83年にオーストリアで製作され、日本では88年に「鮮血と絶叫のメロディ 引き裂かれた夜」のタイトルでレンタル用VHSとして発売された作品を2020年に劇場初公開。   今まで殺人鬼を扱った(主役にした)映画は数多く生み出されてきたが、またこの映画は凄いな。ってか1983年の作品だし、殺人鬼を扱う映画としたら老舗かも知れない。   カメラワークが時には殺人鬼視点だったり俯瞰支店だったり今でいうドローン視点だったりと、下手したら酔う人も少なくないんじゃないかと言うぐらいまた斬新。これは見てくれた方が早いぐらいの表現。そして主役の殺人鬼役の俳優がとにかく気持ち悪い(誉め言葉)。いかにも偏見だが人殺してそうな風貌だし、ソーセージ食ってるだけでなんか不安になるぐらい。   これ実話なんだけど、緻密な計画があるとか言ってる割にはものすごい行き当たりばったりな行動で不謹慎だが見てて笑えてくる時もあった。殺人鬼達って無計画性の人が多いのかな。   とにかく殺人鬼の行動を見て楽しむもので、カットもあんまりないし、一挙手一投足を映すから凄い冗長に感じる部分もあるので、正直30分ぐらいで終わる話なんだけど、ちょっと他の映画にはない体験をさせてくれたので印象に残った。傑作とかではないが、10年後も間違いなく記憶に残る映画だった。