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隣の映画初心者

隣の映画初心者

4 years ago

4.0


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The Soloist

Movies ・ 2009

Avg 3.1

社会問題としての路上生活者に、様々な人がいる。その中には、ギフテッド、タレンテッドなのに、社会になじめなくてそうなってしまった人も少なからずいる。 本作は、路上生活者について取材をしていったジャーナリストの物語で、あくまで目線は記者側の立場で描かれています。しかしながら、たぶん統合失調症であるチェリストの苦悩については、時に主観的に、時に客観的に描かれてもおり、統合失調症のいくらかを感じることにもなるでしょう。 その意味では、治療中の方などはご覧にならないほうがよいのかも?と感じてしまいました。 結局、このチェリストがどこまですごい演奏をするのか、は良くはわからなかったのですが、この人を通じて、監督のベートーヴェン愛を感じることができる作品ではありました。 英雄、第九、そして少し三重協奏曲のラルゴと、ベートーヴェンの中でも、ゆったりした楽章を中心に用いることで、路上生活者も平穏を求めている・・というような文脈を暗示していたのではないか?と感じたりもします。 音楽への対峙の仕方でも、記者が鑑賞者としての立場でありながら、関与をすこししてくるようなところ、が、人生に対する立ち位置とも被ってきているようにも見えて、なかなか考えさせてくれる作品ですね。