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件の家族は、恐らく生業は高利貸しなのであろう。そして最終的な取り立ての方法は臓器売買である。ここまでは解るが、血縁のない「子供」と「母親」というキモのところの関係性が、こちらが日本人だからなのか、あまりよく解らない。 映画の構造は、冒頭のシーンを句読点的に扱った前半、後半の二部構造であり、静的な前半と動的な後半なのであるが、出来は圧倒的に前半が良く、映画的な緊張感とヤクザな少女の恋心が同居しているのには唸らされる。しかし、後半はどうしたことかバタバタした感じで、散漫となるのが惜しい。 「コインロッカー」で繋がる冒頭とラストのアイデアや、女系での世襲の妙などは非常に面白いと思った。
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