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なつみ

なつみ

4 years ago

3.0


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Mobile Suit Z Gundam

Series ・ 1985

Avg 3.9

・知らん言葉を、知らん言葉で説明するなぁぁ!! オリジナル言葉が多いねん!! ファーストガンダムもかなりやばかったけど、これはそれに輪をかけて難しい。 人名なの?地名なの?組織名なの?艦隊名なの?星の名前なの?コロニーの別称なの?モビルスーツ名なの? かろうじて、地名は現実の名前に沿ってるのでわかる。 しかし人名にいたっては、よくある名前らしい名前じゃなく、富野作品特有のオリジナル感が強い。本当にわけわからなくなった。 (ファーとかフォーとか紛らわしいし、ヤザンとかシロッコとかベルトーチカとか生まれて初めて聴く文字の並びが多い。) ナレーションに関しては「○×△で□※★と→¥♪の戦いが…」という風に聞こえていた。 しかし、一つ一つの名前にも、設定が込められていることは知っている。 細かく調べたり、整理したりしながら見る気にもなれず、これは私の作品愛が足りなかった。 この周到なオリジナル設定の言葉でコテコテに固めた感じの名作は、近年のものでも結構思い当たる。割とリスペクトされた世界観なんだろうな。 ・「女」。 「女の子みたいな」カミーユの名前から始まる物語。 作品全体を通して、自分が感じたテーマは「女」でした。 序盤は「男と女」を描きたいのかなと思ったのですが、男は性としての比較対象であって、やっぱりメインは女性だった。 「完全2性」で話を進めるこの感覚は、フェミニズムやLGBTが叫ばれる現代では、もう味わえないだろうな、と思った。 (精神性は2つではないこともにおわせていたというか配慮みたいのも、少し感じた。) 「いかにも男性が作った、女性性」という印象は受けたのですが、いや待て、これ85年の作品やで?と思い直す。 今でこそ、戦争作品の中で、女性キャラが強く大きく描かれることは珍しくないけど、基本的に戦争は「男のもの」であったと思う。 しかし、この作中で活躍するキャラクターは圧倒的に女性が多い。そして、それぞれが、男性とは違う動機で戦っていたりする。 だけど、頭の部分、統括する人物は、基本男。 (ハマーンに関しては、女の服着た男ですよ、あれは) 結局、強い女性戦士たちは男の命を受けて戦い、命を落とす。 レコアさんの「男は女を道具として扱う」みたいな思想も、極端だな、と思ったし、失恋の逆恨みにしか見えなかったけど…。 強化人間がほとんど女性で、脅迫で戦わされたり、「女らしさ」みたいのを利用されている描写からも、少し納得感はあった。 また、女性としての感情を否定する「正論」のクワトロ大尉と、それを受け入れるシロッコとの対比も、分からなくはない。 正直、それに抗おうとするが故に、女としてのドツボにはまるレコアさんには、「何言ってんだコイツ」と思いながらも、もしかしたら、一番共感できていたのかもしれないなぁ…。 主人公はカミーユだけど、カミーユは質の異なる女性性をもつ女性陣のギア的役割を果たしていただけなんじゃないか、と思ってしまう。 私は、ファーの成長がいちばん魅力的に見えた。 今作品は、「ニュータイプ」そのもののマイナス面というか、フォローしてる方のレビューにあったように、「心が触れ合う=分かり合える」わけではない、という部分が特に印象に残っている。 シャアの「全人類がニュータイプになってわかりあうべき」という理念が大きくぐらついた。 男と女の脳も物理的にはそうなのかもしれない。 わかり合いたいと思うことが一番大切。 ・感情的でイラつかせられるキャラが多く、作品そのものを楽しめたとは言い難い。 これは時代なのか、わざとなのか、対比すると、現代のアニメキャラがいかに「アニメ的」なのかがよく分かる。富野作品って、そういう爽快感出してこないよな…。