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cocoa

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10 months ago

3.5


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Matterhorn

Movies ・ 2013

Avg 3.2

原題は「Matterhorn」。 最初は「約束のマッターホルン」のタイトルだったのに、「孤独のススメ」は内容にマッチしていない。 オランダの田舎町に暮らすフレッド(ドン・カス)は妻に先立たれ単調な暮らし。 ある日、寸借詐欺に合い、一人の男テオと出会う。 言葉も過去も持たない謎の男テオ。 フレッドは家に住まわせ二人の関係が始まる。 そんなストーリーです。 とってもシュールなオランダ映画でした。 小さな田舎町でキリスト教の教えを信じ暮らしているフレッド。 週末のミサは欠かさないけど人との繋がりはそれだけ。 そんなところにテオが現れ、家に招き食事を出し、髪に櫛を当てたり、亡き妻の服を貸す。(つまり女装) テオが動物の物まねがうまいので頼まれてはパーティーなどで披露するフレッドとテオ。 何を見せられているのかと戸惑うが、フレッドの歌う童謡にも思い出が溢れていたわけですね。 淡々とシュールな展開だったけど、一番のシーンは、実はテオには優しい妻がいて温かい家があり多くの家畜がいること。 それを知ったフレッドの孤独がとても際立っていた。 テオの事故による辛い人生の展開。 でも寄り添う妻や、今回のように声をかけてくれたフレッドの存在がある。 そしてフレッドが気付いた息子への気持ちの変化。 「ゲイ」や「ホモ」を嫌う地域で父親のフレッドも同じようだったのだろう。 勘当した一人息子のステージを見つめるフレッド。 息子ヨハンは美しい声で「これが私~♪」と歌う。 天涯孤独だったフレッドがテオと出会い、昔の子守唄を思い出すように言葉や声掛けを取り戻す。 監視社会のような狭いコミュニティで決まりごとに忠実だったフレッド。 テオとの出会いで本当の幸せを知ったフレッドの幸せそうな顔が良い。 ラストはマッターホルンへの旅。 フレッドとテオは共に美しい山を見つめ幸せそうだった。