
星ゆたか

Blue Velvet
Avg 3.4
2026.1.18 「イレザーヘッド」(77)「エレファントマン」(80)と興行的に成功した後。 「デューン砂の惑星」(84)で自由に制作出来ず失敗するも。 イタリア·アメリカの映画制作の大御所のデイノ·デイラウレンテイスのプッシュもあって。 次のこの「ブルーベルベット」(87)で、カルト映画の巨匠として有名になり。 90年からはTVシリーズ「ツインピークス」でも成功を納める。 この映画制作の根底には監督が幼い頃、桜の木の樹液に集まる大量の蟻の群れに。 この世には一見美しい光景の裏には、生物体の貪欲に動き回る自然現象がある事を意識した事柄があると語っている。 この映画は大学生の息子が父親が突然庭の水撒き中に倒れる所から始まるが。 そこでも庭の草木の中にカメラが入ってゆき。 何やら得体の知れない生物の動きを幻想的映像がある。 この監督の映画には必ずと言っていいほど、登場人物の目の前の現象をとらえる以外に、目に見えない幻想的映像のシーンが介入されてくる。 物語は主人公の青年(カイル·マクラクラン)が病院の父親の見舞いの帰り道で。 人の切り落とされた片耳を発見する所から。 平穏な日常の裏に潜む異常な世界(暴力·変質·性愛)に引き込まれるミステリー物語である。 開巻はボビー·ヴィントンのヒット曲♪『ブルーベルベット』と赤薔薇と黄色チューリップの花から始まる。 舞台は1980年代の🇺🇸アメリカノースキャロライナ州ランバートン(製材が主産業)であるが。町並みや人々の容貌はどこか60年前後の感じ?。 主人公ジェフリーは拾った片耳を父の知人の警察の刑事に届ける。 そこでは『あまり深入りしないように』と釘を刺される。 しかし刑事の娘サンデイ(ローラ·ダーン)と顔見知りになり。 どうも町の酒場で雇われている歌手ドロシー(イザベラ·ロッセリーニ*ロベルト·ロッセリーニとイングリット·バーグマンの娘)に関わる事件捜査中らしい話を聞き入れる。 そこで好奇心大勢なジェフリーはドロシーのアパートに虫駆除業者として入り込み。 そこで部屋の鍵を手に入れ後に忍び込み。何か事件の手掛かりを得ようと企んだ。 そして実行の夜、早く帰宅したドロシーと、その後やってきた男フランク(デニス·ホッパー怪演)の変質的性交(SM)の現場を隠れていた衣装部屋から覗き見してしまう。 どうも彼女は夫と幼い娘をフランクの手下に捕らわれていて。無理矢理愛人にされている。あの片耳は彼女の夫のものらしい迄の状況も知る事に。 しかしサンデイに『危ないから父に知らせて』の声にも従わず。その後もドロシーの所へ通い。『彼女を助けたい』気持ちから恋仲に進展して。 そこにフランク等に見つかり、痛めつけられる事に。 さすがそこまでなっては自分の力ではどうにもならないと自覚し。 サンデイの父·刑事に連絡するが。 そこで新たに警察の幹部がフランクの麻薬取引に関与している現場も見て。 ジェフリーの立場は更に危険な所へ追い立てられた。 そしてジェフリーとサンデイの間にも恋愛感情が高まり。 ジェフリー&ドロシー&サンデイの三角関係運命はいかにに!?。 デヴィッド·リンチ監督は。 『私は特に邪悪なものに惹かれている訳ではない。ただ人間の暗部には興味があるんだ。そこに何が潜んでいるのか?それを見詰める事がスリリングなのさ。例え恐怖や悲しみがそこに詰まっていたとしてもね。』と。