
dreamer

Robin and Marian
Avg 2.7
剣豪映画が好きな私にとって、ロビン・フッドの名は限りなくロマンティックなノスタルジーを誘うヒーローだ。 プランタジネット王朝のイングランドのシャーウッドの森に、一党を引き連れてこもり、悪の大王や悪代官を懲らしめたこのアウトローほど、何度も映画のヒーローになった人物もいないだろう。 サイレント映画時代のダグラス・フェアバンクスから、エロール・フリンを経て、ディズニー映画のリチャード・トッド、マカロニ剣豪映画のレックス・パーカー、新しいところではケヴィン・コスナーに至るまで、数々のスターがロビン・フッドを演じたものだ。 時には、コーネル・ワイルドやジョン・デレクが、ロビン・フッドの息子という肩書で、若き日の冒険を華やかに繰り広げて見せたりもしていた。 この才人リチャード・レスター監督の「ロビンとマリアン」は、十字軍の遠征から18年ぶりに故国に戻ったロビン・フッドと、今や修道院の院長となっているマリアン姫が再会する"ロビン・フッド物語"の後日譚だ。 この無法の森のヒーロー、ロビン・フッドも年をとり、その晩年のロマンスと活躍が、この久し振りの"ロビン・フッド物語"の新しい映画化作品でもあるのだ。 髪も薄く、あごひげも白くなったロビン・フッド(ショーン・コネリー)が、シャーウッドの森に帰ってくるところなど、実に感動的だ。 そして、久し振りに再会するマリアン姫は、修道院の院長になっている。 このマリアン姫を演じるのは、顔にも首筋にも手の甲にも皺が目立つようになった、当時47歳のオードリー・ヘプバーン、前作「暗くなるまで待って」の出演後、一時引退してから9年ぶりのカムバック作品だ。 ショーン・コネリーが、男の優しさと逞しさを体現していて、本当にこの人はいい感じの年のとりかたをしているなと感じるし、対するオードリー・ヘプバーンも相変わらずキュートで、"永遠の世界の恋人"としての彼女の魅力も健在で、実に素敵だった。 リチャード・レスター監督らしい、調子っぱずれだが、リアルで強烈な悪代官のロバート・ショーとショーン・コネリーの剣と斧による長い壮絶な決闘も大いに楽しませてくれる。 瀕死のロビン・フッドが最後の力を振り絞って、大空に弓を射るシーンは、実に美しく感動的だ。 そして、この永遠に向かって飛んでいく矢のショットで映画は幕を閉じる--------。