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ロアー

ロアー

3 years ago

3.5


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The Road

Movies ・ 2009

Avg 3.1

May 05, 2023.

ヴィゴ目当てでかなり前に観たものの、すっかり内容を忘れていたので再鑑賞しました。 毒ガスが迫りくる終末の世界を描いた「サイレント・ナイト」を観ていたら、登場人物が「ザ・ロードっていう映画を観たけどアレは悲惨よ」と言っていてふと思い出したのがキッカケ。 それと「パワー・オブ・ザ・ドッグ」を観た時、「こんな雰囲気があり過ぎる甥っ子、どっから見つけてきたんだ~!?」と衝撃を受けて調べたら、この「ザ・ロード」の息子役の子だったと前に驚いたのも思い出したので。 ⁡ 観始めたら朧げに内容を思い出したけど、いやもう、確かに悲惨だった。 ⁡ 終末の荒廃した世界で生きる父と息子・・・ ⁡ 生き残った人々の中には食糧難で食人を始めた危険な奴らもいて、そいつらに捕まったら犯され、殺され、食べられてしまう。 いざという時、尊厳ある死を迎えられるよう息子に自死のための銃の使い方を教え込む父・・・これだけで悲惨も悲惨。ラストも救いがあるかのように見えて、全然救いでも何でもないこの悲惨さ。 ⁡ 状況も悲惨だけど何が一番悲惨かって、正常だった世界を知らずに育った息子に、親はまだ世界が正常だった頃のまっとうな倫理観を教えたというところ。困っている人には手を差し伸べるよう教えられたのに、もはやこの世界で自分を守るためにはそんな倫理や正義は捨てなければならない。 ⁡ 息子にどうして?なぜ助けてはダメなの?と問われながらも、息子の命を守るために矛盾を突きつけるしかない父の葛藤。それでも良心を捨てきれない父の優しさ・・・というより息子にただ生きるんじゃなく、"人"として生きて欲しかったんだろうな。 メタファーとかよく分からなかったけど、宗教や哲学的な要素もありそうなお話でした。 ⁡ ところで、束の間の幸せお風呂タイムでヴィゴの裸を見たら背骨が浮き出てて、メイキングとか知らんけど、ヴィゴのことだからきっと役にのめり込んで相当な役作りしてそう・・・と思ったら、思わず手を合わせて拝んでしまいました。