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まず原作の話をしたいと思う。『怪談とは何か』を主題にした、長年ホラー作家として活躍してきた小野不由美さんだから出来るこその話だった。 映画は原作をベースに『呪われた土地に住むと感染』というホラー映画になっている。 出来はというと結構ホラー映画の要素が強く、じわりじわりと現実を蝕んでいくような怖さもあり、最近の邦画の中では面白かった。 ただし、設定や映画のラストなども変更されてそれが違和感になって映画を楽しむことが出来なかった。 まず台詞回しが気になった。首吊りをした女が自殺するシーンで「部屋に入って長らく時間が立っても出てこなかった」というナレーションがあったが、おじいさんがお茶を注いでいたがそれすら飲む前に気付いて、確認していったのは流石に長らくと表現はないだろうとか、気になった。 こういった変えているのに原作そのまま使っている部分があり、そこはちょこちょこと変えれば、問題なかった部分のケアがされてないのは観ててストレスだった。 特にラストシーンが蛇足ではないだろうか。今まで現実味ある話をしていたら、いきなり幽霊に襲われるのはちょっと面を喰らったが、同時に冷めてしまった。今までそういうの描写で無かったのにいきなり出されてもと思う。そういった描写いれないと客は満足しないと思ったのかなー。 悪くはないがうーんといった感じ。 まあ、ホラー映画としては面白かったので、ホラー映画をいっぱい観たいという方にそのうちの一本としてはありだと思います。
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