
へちょび
3.5

Resident Evil: Welcome to Raccoon City
Movies ・ 2021
Avg 2.8
言わずと知れたバイオハザードシリーズの映画新章開幕! 原作ゲームは、子供の頃友達の家でちょっとプレイしたくらいの知識しかない私としては、なかなか楽しめる映画でした。今後の展開に期待です。 キャラクターや設定等は原作通りの展開もあればオリジナル展開もある様です。個人的には、良い塩梅で纏めてある印象ですが、ガチファンの方々の間では、やはり賛否両論ありそうですね。好みが分かれている点だと思います。その辺を考えると、原作をあまり知らない方が、一本の映画として素直に楽しめる作品かもしれません。 まず、ホラー映画として普通に怖いんですよね。ゾンビの造形なんかはリアルになりすぎていて本当に存在しているかの様ですし、人間が段々とゾンビになっていく過程なんかも描かれていて、リアル描写に拍車をかけています。 また、登場人物達は、町に突然ゾンビが現れる謎の事態に巻き込まれている訳で、サスペンスやパニックホラー映画であるとも言えます。そういった感じで、いろんなホラー要素が上手く組み合わせてあるので、なかなか飽きません。 しかし、アクションシーンについてはどうでしょうか。無駄に派手なアクションがなく、武骨に淡々と戦う感じはリアル寄りで良いと思います。ただ、その割りに緊張感がないんですよね。ゾンビが倒れたら即背中を向けるし、なんなら仲間同士良い雰囲気になって見つめ合ったり、抱き合ったりする訳ですよ(笑)。いやいや!相手はゾンビですよ!もうちょっと警戒しましょうよ! もちろん、最初はゾンビだって知らない訳ですからいいんですけどね。終盤までその調子なので、段々とシラケてきてしまいました。プロ感がないんですよ。 と、まぁそんなところもありますが、全体的には面白い映画だと思います。つまるところ、リアリティのレベルがたまに極端に下がるのが気になるものの、基本的にはリアル寄りで、いろいろ楽しく、そしてしっかり怖い良作です。シリーズファンでなくても全然イケると思いますので、いろんな方におすすめしたいと思います。