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まず、観る前からメインの3人が本人であること、本人たちがこうして生きていて伝えられるということにすでに意義があると感じていた。 実在の事件を元にした作品なら同監督の「ハドソン川の奇跡」があるけれど、伝えたい強いメッセージがあるなら、それを表現できるだけの役者か、さもなけば本人が1番。ニュースだとあっと言う間に風化してしまうけれど、映画という形でこの事件はこの先何十年も、そしてより多くの人々に観続けられていくことになる。 ごく普通の若者の日常が多く描かれていることや本人たちがとてもナチュラルでリラックスしてること、過度に英雄としての行動を強調したりスローモーションなどのドラマチックな効果を使用していないこと、何よりやはり本人であることが、この映画の現実味を強く感じさせていて、それが良い点であり、同時に誰にでも起こりうると感じる怖い点でも? 映画のラストでよく当時の実際の映像を流すというのがあるけれど「本当はこんな人たちだったんだ」と現実に引き戻される感じがなく、当時の映像と今の映像が合成されていることに、逆にちょっと一瞬脳が混乱してしまったりも?
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