
dreamer
3 years ago

Ghidorah, the Three-Headed Monster
Avg 3.2
この東宝映画「三大怪獣 地球最大の決戦」は、ストーリーが伏線が多く、なかなか怪獣が登場しない。 消えた王女、金星人と名乗る預言者の出現、アルプス山中に落ちた隕石の謎、預言者の予言どおりのラドンの出現など、いくつかの話が並行して進み、観る者を飽きさせない。 また、この作品あたりから、怪獣達のキャラクター(個性)がはっきりしだしたのも特徴だ。 モスラ(今回は幼虫のみ)は、「モスラ」の時は、善悪の判断はつかず、本能で小美人を救うという設定だったが、この作品では、平和を願う正義の怪獣になり、キングギドラと戦うため、ゴジラとラドンを説得するという役割を与えられている。 そして、ゴジラとラドンは、俺達に人間を救う義理はない、人間たちは俺達をいじめてばかりいたと被害者意識丸出し。 後の「怪獣大戦争」でゴジラが、「しぇー」のポーズをするシーンがあり、賛否あったようだが、怪獣の擬人化は、この作品から始まったような気がします。 そして、図らずも、悪い宇宙怪獣キングギドラと戦い、地球を守った事により、この後ゴジラたちは、地球の外敵から守る番犬怪獣になっていった事を考えると、ゴジラシリーズにおいて、ひとつのターニングポイントになった作品だと言えると思う。 キングコング対ゴジラ、モスラ対ゴジラ、三大怪獣、怪獣大戦争とワンパターンに見えるゴジラシリーズだが、1作ごとに作風を変えていて、同じものは作るまいという、怪獣映画の可能性を試すという、製作者の心意気が感じられ、その事は賞賛すべきだと思う。