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kom

kom

5 years ago

3.0


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Rebecca

Movies ・ 1940

Avg 3.6

前半の評価は2.0、後半の評価は4.0。 主人公が前妻と自分を比較してオドオドするだけの前半は退屈。旦那はどう見てもちゃんと彼女のことを愛してくれているのに、周りの人間に比較されるからってあまりにオドオドして、挙げ句の果てには旦那に八つ当たりをする。旦那の言うことを聞かずに無神経に過去の傷をほじくり回す。似合わないセクシードレスを着てみたり、浮かれて仮装舞踏会を催したり、一人で勝手に空回りを続ける痛い行動ばかりで鬱陶しい。とにかく前半は主人公に全く共感ができなくて、終始イライラしていた。 ところが後半、前妻の死体が出てきたところからこの物語は急激に上質なサスペンスへとシフトチェンジする。彼女の死にまつわる秘密が徐々に明らかになっていくのだが、その見せ方の手腕は見事。ヒッチコックの面目躍如。個人的に地味だが好きなのは、前妻がとった行動を説明しながら彼女が動いた通りに今は誰もいないところをカメラが動いていく演出。映画なのだから回想シーンにすることもできるのに、敢えてそうしない。彼女が確かにそこにいたという"実在感"と今はもうここにはいないという"不在感"を強く際立たせる、素晴らしい演出。 前妻に心酔していた家政婦を演じたジュディス・アンダーソンが圧巻。ラスト、炎の中に浮かぶ彼女の姿には不気味さと哀しさがありありと表現されており、何とも言えない気持ちになる。 後半だけ何回も繰り返し観たい映画。