
uboshito
3 years ago
4.0

Believer
Movies ・ 2018
Avg 3.4
ラストシーンは2人が同時に銃を撃ったのだとばかり思っていたのだけど、拡張版では違うようで…まあそんなのどうでもよくなるくらい面白かった。 香港版はやや雑な印象があったのだけど、韓国版は人物相関や物語の運びが多少わかりやすくなっていて、それはひとえに「イ先生」の要素の追加にあったと思う。見ている途中で薄々わかってしまうものの、それでもイ先生の登場シーンにはゾクリとさせられた。ということで、どちらが好きかと聞かれたら…韓国版と答えたい。 アジア映画、韓国映画に共通する社会の抱える大きな問題を、ハリウッド映画的なエンタメ演出でぶち込んでくるこの映画づくりの仕方には、やはり世界に通用するパワーを感じる。韓国映画にそれができて、日本映画にできない最大の理由は、もうひとつ、俳優の演技だと思う。主人公の刑事、犯罪組織の生き残り、敵役、これらの役を日本でリメイクしたら誰がやるのか? 誰も思いつかないのである。 そもそも犯罪者をただ悪人として切り捨てる日本社会ではこのテーマは成立しない。なぜその犯罪に手を染めたかという動機の部分として、麻薬製造販売があるので、そもそも日本でのリメイクなど永遠に無理だとは思うけど。