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不思議な映画である。一緒に仲良く過ごしていた彼女(茉莉)が突然居なくなる。そうしたら代わりにマリと名乗る若い女性が居て他に居るところが無く過去の記憶も無いという事で主人公の家に居座る。困惑する主人公は茉莉を必死に探すが見つからない。そんな中で結局マリと暮らす事になる。チラシでは「カフカか、安部公房か、頭をよぎる。」との行定勲のコメントがあるがその通りである。どんな風にエンディングを迎えるかと思っていたがある意味私の予想通り最後まで説明は無く結局マリと仲良く暮らしているシーンで終わる。マア、スッキリはしないが考えてみれば男と女がくっつくのにスッキリした理由など無い訳で現実もこんなものかもしれない。出演陣で有名なのは茉莉を演じた奈緒さんくらいで後は私にとってはあまり知らない俳優さん達だったので妙にリアルだった。「奇妙かつリアルな恋愛映画」とのキャッチコピーがピッタリする作品である。
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