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内容はいかにも英文学の映画化なんだけど、ブライオニーが目撃する様々な事を恐ろしい未知の存在として少女の視点から描いていて、後半のどんでん返しも含めて最初からブライオニーの視点で描かれていたとわかる演出で、同様の作品には無かった要素で面白かった。 アカデミー賞では作曲賞を受賞したということもあって、ダリオマリアネッリの音楽が兎に角素晴らしい。特に、タイプライターの音を取り入れたブライオニーのテーマ曲は、彼女の持つ独特の緊張感を演出している。 幼少のブライオニーを演じ、助演女優賞にノミネートされたシアーシャローナンの演技も素晴らしく、音楽と彼女の演技が相まって、ブライオニーというキャラクターが非常に奥深いものとなってる。あまりインパクトのある作品ではないが、音楽とローナンの演技のお陰で印象に残った。 他にも、中盤のダンケルクの海岸での長回しシーンは、ノーランの「ダンケルク」のビーチのシーンよりもリアルでクオリティが高かったり、メロドラマの域を超えていて魅力的な作品だった。
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