Comment
彼を厭う理由はきっといろいろあるのだろう。そしてそれを想像してわかりみをおぼえる自分を、鬱陶しくおもうのだけれど。苦しさばかりが目についてしまうこの世界においてもやっぱりあたたかな灯りは揺るがない。わたしもそれを信じたい。 「すべては神のおぼしめし」。貴方たちだけの言葉じゃないよ。きっとだれにでもある。ちょっぴり無責任な崇高さでじぶんを慰めようとすることも。 ブレッソンのきりとる淡い光と強い絶望と無愛想な優しさと哀しみの表情が、たまらなく好きだ。 ちょっぴり笑ってしまうような言葉もあって、フランス語がわかったらなあ。といつもおもう。(参考書はかってみてある。) 温泉の脱衣所で、のぼせてしまって素っ裸でうずくまるわたしにそっと「どうぞ」とペットボトルのお水を差し出してくれた見知らぬ素敵な女性のことは一生わすれないし、あの瞬間、世界はほんとうに美しくて素晴らしいとおもった。大げさのようだけど、ほんとうだよ。
Be the first one to like!0 replies