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dreamer

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4 years ago

4.0


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A Taxing Woman

Movies ・ 1987

Avg 3.4

ラブ・ホテルは領収証は発行しないから脱税が容易だろうというところから、国税局査察部、すなわち"マルサの女"の登場となる。 宮本信子が、さっそうと楽しげに自立した女性査察官を演じている。 脚本・監督の伊丹十三の発想が、実に新鮮だ。 社会派ドラマの脚本の命は、一にアイディア、二に練り具合、三に周到な資料収集ではないかと思っていますが、この映画「マルサの女」は、三拍子そろった、実に面白いエンターテインメント映画に仕上がっていると思う。 脱税の手口を見せてくれるのが楽しいし、マルサの女と対決するラブ・ホテルの経営者を演じた、山崎努のリアリズムとデフォルメの間で巧みに演じる演技も堪能できる。 だが、ラブ・ホテルの脱税は、しょせん巨悪ではない。 この映画が公開された1987年は、バブル最盛期ですが、その頃には不良債権その他の巨悪の種が深く静かに蒔かれていたはずなんですね。 この映画にリアリティがあるだけに、なおのこと、もっと奥の大きなからくりを暴いて欲しかったなとつくづく思いますね。 それにしても、今考えてみても「~の女」シリーズは、伊丹十三と宮本信子コンビによる、質の高いエンターテインメント作品群だったんだなと、改めて思いますね。 伊丹十三監督の不幸な死が惜しまれます。 彼にはもっと多くの映画を撮って欲しかったなと思いますね。