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視点が面白い映画。テロの棲家へドローンを飛ばす“現場”と、その映像を見ながらミサイルを落とすか否かを国家レベルで議論する“安全な戦場”の対比で、最後まで引きつけられっぱなし! ストーリーも、ミサイルを撃ち込むか否かの決断を下すまでの一本軸の展開なので、簡潔で分かりやすい。 ドローンをテロ犯に近づけていくシーンから、ミサイルを撃つ是非に対しての色んな立場からの議論まで、緊張感がずっと続く。 ドローンが現実どこまで戦場で使われているかは知らないが、ターゲットを正確に把握した上で、攻撃が合法かどうかを議論していくのは、とてもリアルだったように思う。少女が迎える結末は、テロとの戦争においても正義などないーそんな事も訴えていたように感じた。 爆発が凄まじい現場のシーンと、無音の指示室を繋げる事で、まさに映画のタイトルの通り、世界一安全な戦場を演出するシーンもあった。 あえて言うと、少女の両親も爆撃現場の間近にいたはずなのに無傷だったので、少し説明シーンを加えてあげた方が良かった。 緊張感の連続。現場の動と指示室の静の対比。映画の視点の斬新さ。久しぶりに満足感のある映画だった。
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