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のたれ死ぬ運命を常に抱える人生の辛さよ。 敗戦後の貧しいイタリアをひしひしと感じる映画だった。これに共感するほどの経験を私は持ち合わせていない。しかし「何も役に立てない」辛さや「貧困」という言葉の裏に常に存在する恥など。 そう言った要因から自分への評価を誤ってしまい間違った行動をとってしまう。という過程に共感し、ズシンと胸が重くなりました。 そして、自分を大切に出来ない人は自分の周りの人も大切に出来ない。という、どこかで誰がが言った言葉を思い出した。この映画に登場する乱暴者の心の中には、自分に対する憎しみで一杯で、ずっとずっと深い孤独が身体中にしみついて哀れだった。 きっとそんな部分を綱渡りの男はどこか見透かしていたのかもしてない。
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