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ダニーダン

ダニーダン

3 years ago

4.5


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Intolerance

Movies ・ 2021

Avg 3.7

2021年 吉田恵輔監督作品 107分 「空白」  久々に 映画の中での物語「監督自身 実際あった万引き少年が逃走中 事故で亡くなった事件にインスパイアされて撮られたらしい」とはわかっていても 冒頭から 気持ちを持って行かれました!まるで自分ごとのように 身につまされるシーンに胸が苦しくなった、、  もちろんそこには 監督の演出力はさることながら 万引きの疑いをかけられる 中学生役の伊藤蒼はもとより 配役の芝居の上手さにもよることは わかっていても、、 伊藤蒼の遺影が映し出されるたびに 胸が熱くなってしまった、、、前半シーン 誰しもが 生きていれば 決して他人事ではすまされない 経験するやもしれない 体験するかもしれない 不慮の交通事故や犯罪の濡れ衣、被害者であっても間違った 偏った意見や考えの世論やマスコミの操作で いつ加害者になるかわからない 時世、、 本作107分という 尺を隙間なくわかりやすく観せてくれます  物語の中心となる 万引きの疑いをかけられた中学生の娘の父親役の古田新太が娘への愛情の深さゆえに 空回りする暴走と執拗さ 結果誰とも向き合えず その常軌を逸するほどの 執拗な悪辣ぶりを 熱演しています  そこに これまた 今や立派に日本を代表する若手の筆頭 娼年〜孤狼の血〜空白へとその 縁起の幅は無限大!松坂桃李が超熱演! そして 執拗に松坂桃李に精神的圧力をかけ続ける古田新太の攻撃から 松坂桃李を守ろうとする いまや完全無欠に 実母富司純子を超えた寺島しのぶがまた また 本作に厚みと救いと いささかうっとうしくもでしゃばりで お節介おばさま を難なく絶妙に上手く演じています 本作でも 寺島しのぶ体当たり演技凄いです(*'▽'*) 人は人との摩擦や衝突やウソや些細なトラブルで心を擦り切らしたり、またひとつ精神的に大きくなったり 心折れてしまったり 人の数だけ 人の心があり また趣味思考も様々にある中 誠の真実は いったいなんなのか!?  本作を見終わって 様々な感情 観た人それぞれの感想が溢れ出ると思います キッカケを作った松坂桃李が 悪い いやいや 傍若無人な古田新太が根源 いやいや 加熱報道と視聴率等々かせぎのマスコミ報道 はたまた 底のの浅い学校教育の責任等々、、、しかし 本編が終盤にいくにつれ そこに ハッキリした 原因の根源学校ひとつでないことが わかっていく、、 離婚して ひとり娘を引き取り 自分なりにぶきのうな愛情表現を深く深く出そうとするも 結果的には 娘がマニュキュアひとつ塗っていたことにも気づかなかった 古田新太、、、、 私個人的には 本作で1番の収穫 いや救いは登場人物みなそれぞれが 自身に起きた大きな登場人物によっては 小さくも 起きた事柄に 一生懸命に楽せず真摯に向き合おうと努力してもがき 苦しみ人と人の間に 立ちはだかる 理不尽な壁をも乗り越えようと する姿!!!  臭いものには蓋ををしようとする 公僕 自身の贖罪の念の重さに負けてしまう 加害者  下手すれば 自身のエゴのため 暴走しようとする者 しかし 本作ラストには 人が人無しでは 生きていけない 人の温もり 人のブレない愛情が ちゃんと用意されいます 特に ラスト 実は伊藤蒼が イルカを父 母 そして自身になぞらえた絵を描いていたことがわかる 、、、ほんとは ほんとは 両親に離婚なんてしてほしくなかったと、、言う思いが、、泣けます 吉田恵輔監督 ほんとうにステキな 愛のドラマ 名作です! 欲をいえば 前半もう少し 伊藤蒼の出演シーン観たかったでございましたぁ、、 と 忘れていました ラスト近く片岡玲子の名演 名台詞で あの 圧 熱々の古田新太の頑なな心を少し溶かすシーン涙したたりました、、、