Motherless Brooklyn
Motherless Brooklyn
2019 · Crime/Drama/Mystery · United States
2h 24m
(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved



In the New York of the 1950s, private detective Lionel Essrog searches for the murderer of his mentor and friend Frank.
笑いと推理が交差する、時代ミステリー
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きなこ猫
2.0
そもそも男を破滅させる魔性の女(ファムファタール)が不在なのは致命的であろう。ボギー主演の「マルタの鷹」をはじめとするフィルム・ノワールの世界観を、忠実に再現しているエドワード・ノートンの監督手腕は買うが、全体的に冗長に感じられてならない。主人公の私立探偵が都市開発に絡む政界の闇に迫ってゆく過程が回りくどいと言うか、テンポが悪すぎる。巨匠の域に達したイーストウッド監督であれば、もう少し尺を縮められたのではないだろうか。
ジュネ
4.0
2020年5本目はエドワード・ノートン監督の第2作目となります、骨太なハードボイルド『マザーレス・ブルックリン』。 ------------------------------------------------------------ もう頭から終わりまでエドワード・ノートンの俳優としての、監督としての才覚にビシビシ痺れまくった素晴らしい作品でした。ストーリーそのものは「かつてのアメリカ」を舞台に繰り広げられるシンプルなノワールなんですけれど、単純に見える筋書きがあらゆる角度から実に繊細に彩られていきます。 ------------------------------------------------------------ チョイ役でも強い印象を残すブルース・ウィリス、図体がでかく威圧感も凄まじい悪役アレック・ボールドウィン、弟の影で人間臭くも狡猾に立ち回るウィレム・デフォー、普通には生きられないことを知り孤独を抱える主人公エドワード・ノートン、そして彼を優しく受け止めるググ・バサ=ロー。ちょっとの事柄でも難解なセリフで語られ、ややもすると退屈さを覚えてしまいそうなシーンでさえ魅力的に映るのは、彼らの演技力のたまものです。 ------------------------------------------------------------ そして「ここぞ」のタイミングで流れ出す官能的かつ優美なジャズとブルースの調べ。ドラム、ベース、ピアノにトランペットと演技に引き続き音楽でも「重奏(層)的」な仕掛けが施されており、醸し出すムードは抜群です。音楽を手がけるのはエドワード・ノートンと長らく旧知の間柄であるトム・ヨークなんですが、主題歌の「Daily battles」も必聴の出来映えで見事にマッチしています。 ------------------------------------------------------------ 最も刮目すべきは、本作のテーマとして取り上げられる「都市開発」を象徴する背景でしょう。人々が暮らす街並み、開発の進む都心部や橋などとにかく全てが美しい。全部がセットではなく、現在のブルックリンをロケーションに撮影されていると思うのですが、繋ぎ目が全く分からないくらい自然で、かつてのアメリカが今もなお「景色として」現代に受け継がれていることを感じさせます。 ------------------------------------------------------------ 移ろいゆくものと、変わらないもの。ブルックリンの姿に目を凝らしているだけで、本作の伝えたいことがストンと胸に落ちてくるような、そんな不思議な一作です。
Mihonium
4.0
エドワード・ノートン、最初から最後まで素晴らしい。ジャズと1950年代のニューヨークにもたっぷり浸れる2時間24分。 05/12/2020
Till
3.0
エドワード・ノートンが監督・脚本・製作・主演を務めたアメリカン・ノワール映画。舞台は1957年のニューヨーク。チック症を抱えながらも驚異的な記憶力を持つ私立探偵ライオネルは恩人で友人であるフランクが殺害された事件の真相を探るため、僅かな手掛かりを頼りに捜査を進める…。 144分と長めの作品ではあるのだが、当時のアメリカの独特の雰囲気や退屈させない演出のおかげで不思議と引き込まれ、エドワード・ノートンの監督としての素晴らしさに脱帽した。また彼だけでなく、ブルース・ウィルス、ウィレム・デフォー、アレック・ボールドウィンなど実力派ベテラン俳優の見事な演技、そしてエドワード・ノートンの友人であるトム・ヨーク、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー、ジャズミュージシャンのウィントン・マルサリスら一流ミュージシャンが手掛ける音楽含め、演出面においては文句なしの出来映え。それと、チック症が物語運びの邪魔をしているという意見もあるらしいが、個人的にはシリアスなムードを緩和させるいい演出だったと思う。しかし、ストーリーに捻りはなく、正直目新しさがないのも事実。捜査を進めるにつれ、黒幕の手下に脅されたり、ヒロインといい感じになったり、電話で会う約束をした直後にその人が殺されたり、と古典的な流れを汲んでおり、特に『チャイナタウン』なんかを観てる人にとっては結構既視感あると思う。ただ、謎解きを楽しむミステリーとしては少し物足りない印象を受けるが、【都市開発】をテーマに繰り出される人間ドラマとして十分成り立っているし、社会風刺という意味でも一役買っている。 批評家からの評価は芳しくないものの、エドワード・ノートンの魅力に溢れた作品であり、渋くて奥深い濃密な2時間だった。
Masatoshi
4.0
ジョナサン・レセムの小説をエドワード・ノートンの脚本・監督・主演で映画化した作品です。とにかく、ライオネル・エスログ役のエドワード・ ノートンが素晴らしい。 脳に障害を持つが、人並み外れた記憶力により、フランクに施設から引き取られ、探偵の雑用係をしている。ブルース・ウィルス演じるフランクもいい雰囲気。 作品全体的が1950年代のノスタルジックな感じで全体的に気だるいカラー。ライオネル・エスログのドラマシリーズ、作成してくれたら、是非、鑑賞したいと思いますね。
Schindler's Memo
4.0
ミュートのかかったトランペット、ひたすらブルーなジャズが非常に良い。あの名作「タクシー・ドライバー」のテーマを思い出す。 50年代のノワールを背景に、トラッドなファッションで闊歩する男女も格好良く、アメ車が最もアメ車だった時代の本格的な「探偵モノ」である。 味付けは、主人公の病気、すなわち思ったことをつい「口にして」しまう「妙な癖」なのだが、おそらくネイティブな米語を理解できる人たちにとってはかなりパンチの効いた台詞なのであろう。 まあ、謎解きや、ドラマなどは今一つな感じだし、無駄に長尺であるのは確かだが、久しぶりのジャジーなノワール映画で、「聴く」楽しみを存分に味わえるのは素晴らしい。
wishgiver
4.0
エドワード・ノートン監督の渾身の傑作、だと思う。 エドワード・ノートンの演技はオスカーレベルだし、全編に流れるジャズも素晴らしいし、映像もカメラワークも素晴らしい。 でもテンポが悪いというか、わかりにくく冗長だ。 でも都市開発にまつわる不正や人種差別をこういう手法で描いたエドワード・ノートンの監督としての手腕と熱量はすごく伝わってくる。 面白くはないけど、アレック・ボールドウィン、ググ・バサ=ロー、ウィレム・デフォー他豪華キャストの名演と50年代のNYの風景、そして全編に漂う映画愛とノスタルジーに大いに魅了されました。 映画館で観たかったけど、観てたらたぶん寝ただろうな(笑)。 2023.11.10@Amazonプライム
zizi
4.0
エドワード・ノートンの監督、主演作。監督やるとは知らなかったが、これがまたなかなかの出来! 先ず、じっくり構えてじっくり撮る、その余韻がいい。長いのも苦にならない。 また原作の設定を1957年に変え、よりハードボイルドらしくなっている。そう、上質のハードボイルドを読んでいる様な。音楽もハードボイルドに似合うジャズに加えて、トム・ヨークやらなかなかの濃さ。 トゥレット症候群(思った事が口から出てしまうチック症の一種)で記憶力が抜群に良く、奥手で律儀〜そんな主人公はまた古臭い男だから、たまらない。こんなシナリオでやるなんて、なかなかだなぁ。しかも配信系じゃなく映画だもんな。深いなぁ〜アメリカ映画界は。
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