隣の唐十郎3.0ドラ息子と電撃ケ ッコン! 前半の乱痴気騒動と後半の泥沼追跡劇 ラブロマンスというにはサスペンスすぎる強烈さ 威勢の良いアニーが見てて気持ちいい どうなる事やら…と心配半分他人事な幸せ 旧世代が築いた城に住まう者と、底辺に生きる者の極端な二分化社会 富豪の不合理に涙のビンタを喰らわせる青春映画の傑作! なんだこの爽やかさは^^ それにしても行為が多すぎんか😓 別にええけど…(←いいのか)Like9Comment0
てっぺい4.0【女優魂映画】 アカデミー作品賞・主演女優賞受賞作品。なるほど女優の体を張った演技や、静と動の演じ分けの高低差も素晴らしい。世の偏見に強くメッセージを送る骨太な一本。 ◆トリビア 〇アノーラを演じたマイキー・マディソンは、ほぼすべての賞でノミネーションを受け、BAFTA(英国アカデミー賞)・米アカデミー賞で主演女優賞を受賞。監督は「この役柄に全身全霊を傾け、懸命に努力し、私たちの期待を遥かに超える演技を見せています」と彼女を賞賛する。(https://moviewalker.jp/news/article/1250214/p2) ○マイキーはアノーラの役作りのため、ポールダンスやなまりなどを徹底練習。さらに自らアノーラが住んでいるロシア人街ブライトン・ビーチに住まいを移し、ストリップ・クラブに通ってダンサーからしきたりを学んだりと、アノーラの内側をも理解して演じるために、時間をかけ、全身全霊でこの役に臨んだという。(https://press.moviewalker.jp/news/article/1241077/) 〇マイキーはアノーラの役作りについて次のように語る。「アニーはとても情熱的で、素晴らしい闘争心を持っています。繊細なのに常にそれを隠していて、とても防御的。そういった部分を表現することは、俳優として本当に興味深い経験でした。」(https://moviewalker.jp/news/article/1248917/) 〇『アニーはイヴァンに、ダンサーとしての柔軟性を見せる』とだけ脚本に書かれたシーンで、マイキーはストリップダンスを想起し、振り付けを考え、曲と衣装を選び提案し、監督から採用されたという。「ショーン(監督)が私に映画制作のさまざまな側面に関わってほしいと思ってくれたことが嬉しかったです。」(https://press.moviewalker.jp/news/article/1248917/p2) 〇ラストシーンの撮影はどう演じるか、ずっと自分にプレッシャーをかけてとても緊張したというマイキー。撮影後、撮り直すか大変悩んだが、映像を見て気付いたという。「撮影中の私の感情が、実はアニーの感情とリンクしていたんです。私は無意識のうちにアニーと一体化していて、あのシーンで彼女の抑え込んだ感情を表現できていたんだと思います。結果的に、それがリアルな演技につながったので、今では撮り直さなくてよかったと感じています。」(https://www.esquire.com/jp/culture/interview/a64004192/97th-academy-award-best-actress-mikey-madison-interview/) 〇劇中でアノーラはラスベガスの教会で衝動的に結婚するが、米ネバダ州は婚姻手続きが簡便なことで有名であり、『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』('09)などでも使われた定番ネタでもある。(https://numero.jp/cinema-news-20250301/) ○イヴァンを演じたマーク・エイデルシュテインを“真の天才”だと編集時に気づいたという監督。「マークはすべてのテイクで微妙にバリエーションを変えて演技をしていました。つまり、彼は編集者のことを考え、ポストプロダクションにおけるカットの選択肢を与えてくれていたのです。それができる俳優は本当に珍しい。」(https://moviewalker.jp/news/article/1250214/p2) 〇マークはオーディション用に映画のセルフテープ(演技を録画して送る)を製作。アニーとイヴァンのシーンで、演技を裸で撮り、それが監督の目に止まったという。マーク「脚本にはお金持ちの設定と書いてあったのに、高級な服を持っていなかったから。リスキーだと思いましたが、イヴァンのキャラクターはそういう存在でしょう(笑)」(https://moviewalker.jp/news/article/1248917/) 〇ユーリー・ボリソフが出演した『コンパートメントNo.6』を見た監督が、イゴール役をボリソフであてがきしたという。ボリソフ「私は初めてアメリカに来て撮影をしました。私とイゴールが置かれている状況が似ていたので、『なんで俺はこんなところにいるんだ?』と周りを見渡し、なにが起きているのかを理解しようとしていました。」(https://moviewalker.jp/news/article/1248917/) ○ アノーラのキャラクターを作り上げるにあたり、邦画『女囚701号/さそり』('72)からインスピレーションを受けたと監督が明かしている。(https://anora.filmtopics.jp/2025/03/09/report/) 〇監督曰く「マイキーに役作りをしてもらうにあたり、早い段階で梶さんの「女囚701号/さそり」を見せました。この映画の中の梶さんはとても力強く、家父長制に戦う姿や体を張った演技が堂々としていてそこを見て欲しかった。」だという。(https://anora.filmtopics.jp/2025/03/09/report/) 〇ショーン監督は、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』を制作する際、子どもたちと映画を撮る方法を学ぼうと是枝作品を研究したという。「是枝監督は私の人生を2度変えてくれました。1度目は映画監督を目指す際に、そしてパルムドールの審査員として。」(https://moviewalker.jp/news/article/1250214/p3) ○ショーン・ベイカー監督は本作の製作、脚本、編集も担当。単一作品でそれぞれオスカーを獲得したのは史上初となる。(https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/335938) ◆概要 2024年・第77回カンヌ国際映画祭パルムドール、第97回アカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞等5部門受賞作品。 【監督】 「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」ショーン・ベイカー 【出演】 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」マイキー・マディソン マーク・エイデルシュテイン 【公開】2025年2月28日 【上映時間】139分 ◆ストーリー ニューヨークでストリップダンサーをしながら暮らすロシア系アメリカ人のアニーことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司イヴァンと出会い、彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5000ドルの報酬で「契約彼女」になる。パーティにショッピングにと贅沢三昧の日々を過ごした2人は、休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚する。幸せ絶頂の2人だったが、ロシアにいるイヴァンの両親は、息子が娼婦と結婚したとの噂を聞いて猛反発し、結婚を阻止すべく、屈強な男たちを2人のもとへ送り込んでくる。ほどなくして、イヴァンの両親もロシアから到着するが……。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆マイキー・マディソン 客の上で妖艶に踊るアノーラの姿から始まる冒頭。大いにインパクトがあって、アノーラの生き様を描く本作のスタートにふさわしい。アニーは夢のようなシンデレラストーリーで幸せの絶頂に達し、イヴァン去りあと地獄を味わう。イヴァンの愛を最後まで信じ続けるアニーの姿には、男の自分でも感情移入して胸が痛む。トロスの一万ドルの契約を飲むシーンや、イヴァンから愛が終わった事を告げられるシーンは、激情型のアニーが逆に静かに感情を殺す表情が印象的。そんな繊細な演技から、男二人相手に大暴れするシーン、そもそもの脱ぎっぷりに加えて、ポールダンスもプロレベルに美しい。アノーラが済む設定のロシア人街に自ら居を移して役作りしたというマイキー・マディソン。なるほど賞を総なめにした彼女の俳優としての実力が大いに発揮されていた。 ◆偏見 劇中、何度も娼婦と呼ばれるアニー。セックスワーカーではあるが決して彼女は娼婦ではなく、彼女が強く生きる姿を通して世の偏見を問う本作。アニーが初めてイヴァンの家でダンスを踊るシーンでは、局部ではなく彼女の表情にフォーカスしており、本作のスタイルがよく見える印象的なシーンだった。細かく言えば、トロスが若者に“tiktokかインスタしかしてない”とわめき散らすシーンも。唯一本作で偏見を持たないイゴールが逆に印象的で、前述のアニーが感情を殺すシーンでも彼の表情が差し込まれ、鑑賞する我々の目線に彼が立つように描かれていた。イヴァンに謝罪がない事を問う場面や、ラストも含め、偏見のない彼がアニーを救う唯一の正義だった。 ◆ラスト 振り返ればイヴァンが去ったあと、常にアニーのそばで彼女を見守ったイゴール。だからこそ、イヴァンを責める場面に説得力がある。本作で唯一、アノーラという彼女の本名、つまり真の彼女自身に興味を持ったのがイゴール。トロスから奪い返した指輪は、アニーの経済的なサポートに大いに値するのはもちろん、同時にイゴールのアニーに対する好意にも思えた。それに今のアニーが応えられるのは、生業とする奉仕のみ。まだキスできるまでの感情には至らないが、寄り添ってくれたイゴールの胸に、彼女は初めて感情を出せる場所を見つけた。長回しで、演じたマイキーがどう演じるか相当迷った事で逆にアニーと感情がリンクしたというラストシーン。地獄に突き落とされたアニーが心を少し取り戻したような、とても美しい泣きの演技だと思った。 ◆関連作品 〇「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」('17) ショーン監督の代表作の一つ。子供目線で描かれる風刺映画。アマゾンプライムレンタル可。 ◆評価(2025年3月15日時点) Filmarks:★×4.0 Yahoo!検索:★×3.6 映画.com:★×3.7 引用元 https://eiga.com/movie/101587/ https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ANORA_アノーラLike9Comment0
たっちゃん-半変人のお調子者-5.0ストリップダンサーがロシアの富豪の息子に見初められ、結婚までしてしまうのだが… バカ息子の現実逃避に付き合わされた挙句、鼻持ちならない金持ち家族の面倒事に巻き込まれてしまうアノーラ。それでもせっかく掴んだ幸せを逃したくないと妻という立場に必死にしがみつく彼女の姿が痛々しくて辛い。 まぁ自分にはバカ息子と付き合ってる時が幸せかと言われればそういう風には見えなかったけど。あんなに羨ましくない金持ちの豪遊は初めて見たかも。 とにかくあのバカ息子が薄っっっっっぺら過ぎてさぁ… 終盤の遂にアノーラと2人で話す場面とか本当心底ムカついた。「無理に決まってんじゃん。現実見ろって。」とか言って。一番見てねぇのお前じゃねぇか!!!!とぶっ飛ばしてやりたくなる。あの後の母親もムカつくけど。というか母親は出てきた初っ端からもう話通じないオーラがプンプンで笑っちゃうレベルだった。 バカ息子を捜索する4人の珍道中はもっと観ていたかった笑 特にイゴールは本当良かった。登場時、物静かでヤベェ奴感出してたけど、アノーラとのやり取りの中で、確かに強いけど、黙ってたのは強者感ではなく単に人付き合いが苦手なんだと分かるのが愛らしいし、アノーラとも初めはぶつかり合っていたけど、その珍道中の中で、マフラーあげたりとか次第に打ち解けていくのも良いし、ちゃっかり指輪取り返してるのグッジョブだし、 ラスト、感謝の意をああいう形でしか返せないアノーラに対して、それを受け入れそうになるも、すんでの所でやめさせるイゴール。やっぱこいつは信頼できる男やで… その見返りを求めない優しさに触れ、アノーラは遂に悔しい気持ちを全面に出して泣き出す。 とにかくあのクソ家族が痛い目に遭いますように… やってる事業が全部上手くいかなくなりますように…と願わずにはいられない、辛すぎるラストシーン。 ショーン・ベイカー作品のラストって急にぶっ飛んだ感じになるイメージだったから、こんなしっとり終わるのか…と逆に意外だった。 動画内で本作について語っております。 是非聴いてください。 ↓↓↓ https://www.youtube.com/live/2Aw0sTAZ71o?si=DhGlehW59UKxJ12o 映画評価基準 この映画が好きか 9 没入感 9 脚本 9 演出 10 映像 10 キャスト 10 音楽 8 余韻 10 おすすめ度 8 記憶に残る映画だったか 9 計92点Like7Comment2
しじらみ4.5映画観るの久々すぎて緊張したけど、あまりの傑作に途方に暮れた。 とにかく軽薄で下世話。ショーン・ベイカーのフィルモグラフィーでもダントツの軽薄さではないか。だって「大富豪のバカ息子が勢いで娼婦と結婚しちゃったのが親にバレててんやわんや」って完全にワイドショーの下品なゴシップじゃないか。 出張はあるの?→帰宅するアノーラ→出張という繋ぎが非常に心地よい。こういった小気味よいカットの繋ぎがポップにコメディを演出しているのだが、飛行機の搭乗口で繰り広げられるアノーラvsイヴァン母の弁護士呼ぶぜ対決の結末を提示するそれは、どうしようもない非力さを増幅させてやるせない。 ドライブスルーウェディングでの挙式は、ちょっと『夜の人々』を思い出したり。しかし、ボウイとキーチのような気高さのようなものは一切獲得できないのが切ない。いや、切なくもならないのが本作の軽さであり、良さなのだ。 本作の白眉はなんといっても中盤の異様に長いドタバタ劇。スマフォの使い方が神。ガルニクが机に置くとこね。 アノーラの絶叫に、身体を拘束されても頭部と声帯だけで身体をここまで躍動させられるのかと感動した。 イチャイチャしてる最中にインターフォンが鳴って玄関に歩いていくイヴァンがめちゃめちゃ勃起してて爆笑。カットが変わるごとにテントが小さくなっていって更にニコニコ。 さっきまでスラップスティックに大喧嘩してたオッサンたちを後ろにつけて友人が勤めるお菓子屋では威勢良くなってるアノーラが素敵。イゴールのスッとバットを奪って店のショーケースを破壊しまくるアクションも、彼という人間が正確に且つ即物的に描かれていて素晴らしい。帰り道で一人バット遊びしてぶん投げるのも素晴らしい(欲を言えばバットが地面に落ちてコロンと音が鳴るまで映して欲しかったが)。この件があることにより、ハンバーガー屋でのアノーラの罵倒に対する「なんで男色野郎なんだ?」というに反応にちょっとした緊張感が走るのだが、後々のやり取りでおそらく傷ついていただけだったということが分かる。いや、ムカつき成分も入っていたのかもしれないが、何れにせよその瞬間はあくまで即物的な人間のアクション/リアクションが映し出され、感情は後から推測されるという徹底した現在性が本当に素晴らしい イヴァン捜索のため入った店の厨房の入口で見張り役として立ってたガルニクが「大丈夫だから」的な会話から女の子をナンパするんだけど、おそらくHQでも同じようにナンパしてたのが面白かった。 アノーラがイゴールから最初は断ったストールを貰って歩くシーン、少しカット尻を長くすることに、よって感じられる少しばかり倒錯した余韻が良いなあと思いきや前方でトロスが駐禁切られて暴れてるのも最高。その他フィックスで撮られる4人の移動も、ハンバーガー屋でのまったりも、当然絆とは違う、しかし彼らの中にしかない同期が感じられてとても嬉しくなる。彼らと過ごした一夜は決して忘れられないだろう。 アノーラが初めてイヴァンの家に行ったとき、アノーラは水を持って階段を上がっていく。カメラは少し引いた位置からそれをじっくり撮る。なるほど、この駆け上がった階段を転げ落ちていく映画なのね、と思いきや、最後にアノーラは水を持ってその階段を上っていく。反復と差異! ラストカットも、愛情も感謝も結局性的な奉仕でしか伝えられないアノーラの哀しさと、その中でもほんの僅かに見える人間的な成長に感動する…とか読み解けるけど、単に疲れてヒステリー起こしてるだけで明日にはケロッとストリップしてそうにも感じられて良い。 数少ない不満点としては表情で演技させすぎな点と、下品極まりない超クローズアップがあったとこかな。でもそんなことどうでもいいくらいの傑作だった。映画観るの久々すぎて過剰に刺激を感じすぎただけかもしれないけど。Like7Comment0
ツァラトゥストラハカク語リキ3.0前半セックス、後半うるさいというイメージ * * ストリップダンサーがロシアの金持ちの息子に気に入られて結婚するけど、両親の使者に追われて息子が逃げて、それを探す話。 * * アカデミー作品賞を取ったけど、よく分からんだ。 とにかくうるさくて情緒のない感じ。 この監督は、アメリカの底辺の暮らしを描くのがうまくて、前半は生々しくて好きだけど、後半で自分の好きな方じゃない方にすすんで行ってグチャグチャになるパターンが多い気がする。 アメリカ底辺で暮らす人たちの心の機微にスポットをあてて欲しいな。Like5Comment0
隣の唐十郎
3.0
ドラ息子と電撃ケ ッコン! 前半の乱痴気騒動と後半の泥沼追跡劇 ラブロマンスというにはサスペンスすぎる強烈さ 威勢の良いアニーが見てて気持ちいい どうなる事やら…と心配半分他人事な幸せ 旧世代が築いた城に住まう者と、底辺に生きる者の極端な二分化社会 富豪の不合理に涙のビンタを喰らわせる青春映画の傑作! なんだこの爽やかさは^^ それにしても行為が多すぎんか😓 別にええけど…(←いいのか)
てっぺい
4.0
【女優魂映画】 アカデミー作品賞・主演女優賞受賞作品。なるほど女優の体を張った演技や、静と動の演じ分けの高低差も素晴らしい。世の偏見に強くメッセージを送る骨太な一本。 ◆トリビア 〇アノーラを演じたマイキー・マディソンは、ほぼすべての賞でノミネーションを受け、BAFTA(英国アカデミー賞)・米アカデミー賞で主演女優賞を受賞。監督は「この役柄に全身全霊を傾け、懸命に努力し、私たちの期待を遥かに超える演技を見せています」と彼女を賞賛する。(https://moviewalker.jp/news/article/1250214/p2) ○マイキーはアノーラの役作りのため、ポールダンスやなまりなどを徹底練習。さらに自らアノーラが住んでいるロシア人街ブライトン・ビーチに住まいを移し、ストリップ・クラブに通ってダンサーからしきたりを学んだりと、アノーラの内側をも理解して演じるために、時間をかけ、全身全霊でこの役に臨んだという。(https://press.moviewalker.jp/news/article/1241077/) 〇マイキーはアノーラの役作りについて次のように語る。「アニーはとても情熱的で、素晴らしい闘争心を持っています。繊細なのに常にそれを隠していて、とても防御的。そういった部分を表現することは、俳優として本当に興味深い経験でした。」(https://moviewalker.jp/news/article/1248917/) 〇『アニーはイヴァンに、ダンサーとしての柔軟性を見せる』とだけ脚本に書かれたシーンで、マイキーはストリップダンスを想起し、振り付けを考え、曲と衣装を選び提案し、監督から採用されたという。「ショーン(監督)が私に映画制作のさまざまな側面に関わってほしいと思ってくれたことが嬉しかったです。」(https://press.moviewalker.jp/news/article/1248917/p2) 〇ラストシーンの撮影はどう演じるか、ずっと自分にプレッシャーをかけてとても緊張したというマイキー。撮影後、撮り直すか大変悩んだが、映像を見て気付いたという。「撮影中の私の感情が、実はアニーの感情とリンクしていたんです。私は無意識のうちにアニーと一体化していて、あのシーンで彼女の抑え込んだ感情を表現できていたんだと思います。結果的に、それがリアルな演技につながったので、今では撮り直さなくてよかったと感じています。」(https://www.esquire.com/jp/culture/interview/a64004192/97th-academy-award-best-actress-mikey-madison-interview/) 〇劇中でアノーラはラスベガスの教会で衝動的に結婚するが、米ネバダ州は婚姻手続きが簡便なことで有名であり、『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』('09)などでも使われた定番ネタでもある。(https://numero.jp/cinema-news-20250301/) ○イヴァンを演じたマーク・エイデルシュテインを“真の天才”だと編集時に気づいたという監督。「マークはすべてのテイクで微妙にバリエーションを変えて演技をしていました。つまり、彼は編集者のことを考え、ポストプロダクションにおけるカットの選択肢を与えてくれていたのです。それができる俳優は本当に珍しい。」(https://moviewalker.jp/news/article/1250214/p2) 〇マークはオーディション用に映画のセルフテープ(演技を録画して送る)を製作。アニーとイヴァンのシーンで、演技を裸で撮り、それが監督の目に止まったという。マーク「脚本にはお金持ちの設定と書いてあったのに、高級な服を持っていなかったから。リスキーだと思いましたが、イヴァンのキャラクターはそういう存在でしょう(笑)」(https://moviewalker.jp/news/article/1248917/) 〇ユーリー・ボリソフが出演した『コンパートメントNo.6』を見た監督が、イゴール役をボリソフであてがきしたという。ボリソフ「私は初めてアメリカに来て撮影をしました。私とイゴールが置かれている状況が似ていたので、『なんで俺はこんなところにいるんだ?』と周りを見渡し、なにが起きているのかを理解しようとしていました。」(https://moviewalker.jp/news/article/1248917/) ○ アノーラのキャラクターを作り上げるにあたり、邦画『女囚701号/さそり』('72)からインスピレーションを受けたと監督が明かしている。(https://anora.filmtopics.jp/2025/03/09/report/) 〇監督曰く「マイキーに役作りをしてもらうにあたり、早い段階で梶さんの「女囚701号/さそり」を見せました。この映画の中の梶さんはとても力強く、家父長制に戦う姿や体を張った演技が堂々としていてそこを見て欲しかった。」だという。(https://anora.filmtopics.jp/2025/03/09/report/) 〇ショーン監督は、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』を制作する際、子どもたちと映画を撮る方法を学ぼうと是枝作品を研究したという。「是枝監督は私の人生を2度変えてくれました。1度目は映画監督を目指す際に、そしてパルムドールの審査員として。」(https://moviewalker.jp/news/article/1250214/p3) ○ショーン・ベイカー監督は本作の製作、脚本、編集も担当。単一作品でそれぞれオスカーを獲得したのは史上初となる。(https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/335938) ◆概要 2024年・第77回カンヌ国際映画祭パルムドール、第97回アカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞等5部門受賞作品。 【監督】 「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」ショーン・ベイカー 【出演】 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」マイキー・マディソン マーク・エイデルシュテイン 【公開】2025年2月28日 【上映時間】139分 ◆ストーリー ニューヨークでストリップダンサーをしながら暮らすロシア系アメリカ人のアニーことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司イヴァンと出会い、彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5000ドルの報酬で「契約彼女」になる。パーティにショッピングにと贅沢三昧の日々を過ごした2人は、休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚する。幸せ絶頂の2人だったが、ロシアにいるイヴァンの両親は、息子が娼婦と結婚したとの噂を聞いて猛反発し、結婚を阻止すべく、屈強な男たちを2人のもとへ送り込んでくる。ほどなくして、イヴァンの両親もロシアから到着するが……。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆マイキー・マディソン 客の上で妖艶に踊るアノーラの姿から始まる冒頭。大いにインパクトがあって、アノーラの生き様を描く本作のスタートにふさわしい。アニーは夢のようなシンデレラストーリーで幸せの絶頂に達し、イヴァン去りあと地獄を味わう。イヴァンの愛を最後まで信じ続けるアニーの姿には、男の自分でも感情移入して胸が痛む。トロスの一万ドルの契約を飲むシーンや、イヴァンから愛が終わった事を告げられるシーンは、激情型のアニーが逆に静かに感情を殺す表情が印象的。そんな繊細な演技から、男二人相手に大暴れするシーン、そもそもの脱ぎっぷりに加えて、ポールダンスもプロレベルに美しい。アノーラが済む設定のロシア人街に自ら居を移して役作りしたというマイキー・マディソン。なるほど賞を総なめにした彼女の俳優としての実力が大いに発揮されていた。 ◆偏見 劇中、何度も娼婦と呼ばれるアニー。セックスワーカーではあるが決して彼女は娼婦ではなく、彼女が強く生きる姿を通して世の偏見を問う本作。アニーが初めてイヴァンの家でダンスを踊るシーンでは、局部ではなく彼女の表情にフォーカスしており、本作のスタイルがよく見える印象的なシーンだった。細かく言えば、トロスが若者に“tiktokかインスタしかしてない”とわめき散らすシーンも。唯一本作で偏見を持たないイゴールが逆に印象的で、前述のアニーが感情を殺すシーンでも彼の表情が差し込まれ、鑑賞する我々の目線に彼が立つように描かれていた。イヴァンに謝罪がない事を問う場面や、ラストも含め、偏見のない彼がアニーを救う唯一の正義だった。 ◆ラスト 振り返ればイヴァンが去ったあと、常にアニーのそばで彼女を見守ったイゴール。だからこそ、イヴァンを責める場面に説得力がある。本作で唯一、アノーラという彼女の本名、つまり真の彼女自身に興味を持ったのがイゴール。トロスから奪い返した指輪は、アニーの経済的なサポートに大いに値するのはもちろん、同時にイゴールのアニーに対する好意にも思えた。それに今のアニーが応えられるのは、生業とする奉仕のみ。まだキスできるまでの感情には至らないが、寄り添ってくれたイゴールの胸に、彼女は初めて感情を出せる場所を見つけた。長回しで、演じたマイキーがどう演じるか相当迷った事で逆にアニーと感情がリンクしたというラストシーン。地獄に突き落とされたアニーが心を少し取り戻したような、とても美しい泣きの演技だと思った。 ◆関連作品 〇「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」('17) ショーン監督の代表作の一つ。子供目線で描かれる風刺映画。アマゾンプライムレンタル可。 ◆評価(2025年3月15日時点) Filmarks:★×4.0 Yahoo!検索:★×3.6 映画.com:★×3.7 引用元 https://eiga.com/movie/101587/ https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ANORA_アノーラ
たっちゃん-半変人のお調子者-
5.0
ストリップダンサーがロシアの富豪の息子に見初められ、結婚までしてしまうのだが… バカ息子の現実逃避に付き合わされた挙句、鼻持ちならない金持ち家族の面倒事に巻き込まれてしまうアノーラ。それでもせっかく掴んだ幸せを逃したくないと妻という立場に必死にしがみつく彼女の姿が痛々しくて辛い。 まぁ自分にはバカ息子と付き合ってる時が幸せかと言われればそういう風には見えなかったけど。あんなに羨ましくない金持ちの豪遊は初めて見たかも。 とにかくあのバカ息子が薄っっっっっぺら過ぎてさぁ… 終盤の遂にアノーラと2人で話す場面とか本当心底ムカついた。「無理に決まってんじゃん。現実見ろって。」とか言って。一番見てねぇのお前じゃねぇか!!!!とぶっ飛ばしてやりたくなる。あの後の母親もムカつくけど。というか母親は出てきた初っ端からもう話通じないオーラがプンプンで笑っちゃうレベルだった。 バカ息子を捜索する4人の珍道中はもっと観ていたかった笑 特にイゴールは本当良かった。登場時、物静かでヤベェ奴感出してたけど、アノーラとのやり取りの中で、確かに強いけど、黙ってたのは強者感ではなく単に人付き合いが苦手なんだと分かるのが愛らしいし、アノーラとも初めはぶつかり合っていたけど、その珍道中の中で、マフラーあげたりとか次第に打ち解けていくのも良いし、ちゃっかり指輪取り返してるのグッジョブだし、 ラスト、感謝の意をああいう形でしか返せないアノーラに対して、それを受け入れそうになるも、すんでの所でやめさせるイゴール。やっぱこいつは信頼できる男やで… その見返りを求めない優しさに触れ、アノーラは遂に悔しい気持ちを全面に出して泣き出す。 とにかくあのクソ家族が痛い目に遭いますように… やってる事業が全部上手くいかなくなりますように…と願わずにはいられない、辛すぎるラストシーン。 ショーン・ベイカー作品のラストって急にぶっ飛んだ感じになるイメージだったから、こんなしっとり終わるのか…と逆に意外だった。 動画内で本作について語っております。 是非聴いてください。 ↓↓↓ https://www.youtube.com/live/2Aw0sTAZ71o?si=DhGlehW59UKxJ12o 映画評価基準 この映画が好きか 9 没入感 9 脚本 9 演出 10 映像 10 キャスト 10 音楽 8 余韻 10 おすすめ度 8 記憶に残る映画だったか 9 計92点
しじらみ
4.5
映画観るの久々すぎて緊張したけど、あまりの傑作に途方に暮れた。 とにかく軽薄で下世話。ショーン・ベイカーのフィルモグラフィーでもダントツの軽薄さではないか。だって「大富豪のバカ息子が勢いで娼婦と結婚しちゃったのが親にバレててんやわんや」って完全にワイドショーの下品なゴシップじゃないか。 出張はあるの?→帰宅するアノーラ→出張という繋ぎが非常に心地よい。こういった小気味よいカットの繋ぎがポップにコメディを演出しているのだが、飛行機の搭乗口で繰り広げられるアノーラvsイヴァン母の弁護士呼ぶぜ対決の結末を提示するそれは、どうしようもない非力さを増幅させてやるせない。 ドライブスルーウェディングでの挙式は、ちょっと『夜の人々』を思い出したり。しかし、ボウイとキーチのような気高さのようなものは一切獲得できないのが切ない。いや、切なくもならないのが本作の軽さであり、良さなのだ。 本作の白眉はなんといっても中盤の異様に長いドタバタ劇。スマフォの使い方が神。ガルニクが机に置くとこね。 アノーラの絶叫に、身体を拘束されても頭部と声帯だけで身体をここまで躍動させられるのかと感動した。 イチャイチャしてる最中にインターフォンが鳴って玄関に歩いていくイヴァンがめちゃめちゃ勃起してて爆笑。カットが変わるごとにテントが小さくなっていって更にニコニコ。 さっきまでスラップスティックに大喧嘩してたオッサンたちを後ろにつけて友人が勤めるお菓子屋では威勢良くなってるアノーラが素敵。イゴールのスッとバットを奪って店のショーケースを破壊しまくるアクションも、彼という人間が正確に且つ即物的に描かれていて素晴らしい。帰り道で一人バット遊びしてぶん投げるのも素晴らしい(欲を言えばバットが地面に落ちてコロンと音が鳴るまで映して欲しかったが)。この件があることにより、ハンバーガー屋でのアノーラの罵倒に対する「なんで男色野郎なんだ?」というに反応にちょっとした緊張感が走るのだが、後々のやり取りでおそらく傷ついていただけだったということが分かる。いや、ムカつき成分も入っていたのかもしれないが、何れにせよその瞬間はあくまで即物的な人間のアクション/リアクションが映し出され、感情は後から推測されるという徹底した現在性が本当に素晴らしい イヴァン捜索のため入った店の厨房の入口で見張り役として立ってたガルニクが「大丈夫だから」的な会話から女の子をナンパするんだけど、おそらくHQでも同じようにナンパしてたのが面白かった。 アノーラがイゴールから最初は断ったストールを貰って歩くシーン、少しカット尻を長くすることに、よって感じられる少しばかり倒錯した余韻が良いなあと思いきや前方でトロスが駐禁切られて暴れてるのも最高。その他フィックスで撮られる4人の移動も、ハンバーガー屋でのまったりも、当然絆とは違う、しかし彼らの中にしかない同期が感じられてとても嬉しくなる。彼らと過ごした一夜は決して忘れられないだろう。 アノーラが初めてイヴァンの家に行ったとき、アノーラは水を持って階段を上がっていく。カメラは少し引いた位置からそれをじっくり撮る。なるほど、この駆け上がった階段を転げ落ちていく映画なのね、と思いきや、最後にアノーラは水を持ってその階段を上っていく。反復と差異! ラストカットも、愛情も感謝も結局性的な奉仕でしか伝えられないアノーラの哀しさと、その中でもほんの僅かに見える人間的な成長に感動する…とか読み解けるけど、単に疲れてヒステリー起こしてるだけで明日にはケロッとストリップしてそうにも感じられて良い。 数少ない不満点としては表情で演技させすぎな点と、下品極まりない超クローズアップがあったとこかな。でもそんなことどうでもいいくらいの傑作だった。映画観るの久々すぎて過剰に刺激を感じすぎただけかもしれないけど。
ツァラトゥストラハカク語リキ
3.0
前半セックス、後半うるさいというイメージ * * ストリップダンサーがロシアの金持ちの息子に気に入られて結婚するけど、両親の使者に追われて息子が逃げて、それを探す話。 * * アカデミー作品賞を取ったけど、よく分からんだ。 とにかくうるさくて情緒のない感じ。 この監督は、アメリカの底辺の暮らしを描くのがうまくて、前半は生々しくて好きだけど、後半で自分の好きな方じゃない方にすすんで行ってグチャグチャになるパターンが多い気がする。 アメリカ底辺で暮らす人たちの心の機微にスポットをあてて欲しいな。
masaru
5.0
18歳になったら見て欲しい映画の一つ
ゆたかマスク
3.0
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雨音蓮
4.0
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