I, Daniel Blake
I, Daniel Blake
2016 · Drama · UK, France, Belgium
1h 40m



A middle aged carpenter, who requires state welfare after injuring himself, is joined by a single mother in a similar scenario.
🌙 抜け殻になっても、感情は消えない
「ぬけがら」都度課金開始✨
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Cast/Crew
Comment
150+Soundtrack Info

Sailing By

Sweet Agony / Self Spite

Sailing By
Izumi
4.5
この映画の中でなにが怖いって、英国ではこういった止むに止まれぬ事情で困窮している人に対しても「penalty」があるらしいということ。イギリス英語でTをことさらに発音するこの言葉があまりに冷たく響き、震え上がった。たしかに、キリスト教文化のもと、富めるものは与え貧しきものは与えられるもの、乞うということは恥ずかしくない…そんなメンタリティが西洋ではある。だから、制度をうまく利用して抜け道を見つけ、うまい汁を吸う人もたくさんいるのだろう。そんな人々を恐れての、国の罰。それってどうなの…?! でも、ダニエルのように、尊厳を失ったら終わりだと思う人もいる。そして、真面目で誠実で実直に生きてきたにもかかわらず、ちょっとした歯車のズレが生じて追い詰められていくさまは本当に苛烈。ITリテラシーが低いからといって蔑まれていくのもとても切ない。 この映画のなかの珠玉のセリフ、「私たちが困ってる時、あなたは助けてくれたよね?だからいま、あなたが困ってる時、私があなたを助けたい」。けっしてハッピーエンドではないけれど、あたたかなものが心に残る映画でした。
にしにし
4.5
ケン・ローチの、いつもの容赦なく厳しい感じ。セーフティネットが機能しないさまを通じて、貧困がいかに人を変容させ、尊厳を失わせるかを描きます。物語は極めてシンプルで、力強い。何気ない画面ですら隙がなく、あまりに自然なので、物語の悠然たる流れに身を委ねることができます。ヒロイン?が最初にとある一線を越えてしまうところ、題名の意味がわかるところで、こころ震える。抑制された語り口の中に、ローチが引退を撤回してまで作らねばならなかっただけの信念、現実を強く糾弾する意思がにじみ出ます。これでユーモアも忘れないのだから、凄い。 ラストは誰もの予想通りなのだけど、それは重要なことじゃない。 終盤に主人公がメッセージを直接叫ぶ映画なんて、って思うけど、今作はそうあるべきだと思いました。 余談ですが、先日国連が発表した幸福度ランキングでは、UKは19位、日本は51位でした。ええ、余談ですが。
セイクク
3.5
ケン・ローチ監督のイギリスの社会制度と貧困を批判した映画です。 ジャケットの写真だけで「ワンダー君は太陽」と同じ手前の男の子の難病物だと決め付けて観てしまいました… しかしなんと後ろに写っている老人こそがダニエル・ブレイクでした。 イギリス映画に多い淡々とした描写ですが、内容が激しく退屈とは程遠い映画です。 ダニエル・ブレイク役のディブ・ジョンズが嫌味のない真面目な頑固じいさんを見事に演じます。 ケィティー役のヘイリー・スクワイアーズも美人だけど幸薄そうな女性を熱演していましたね。 ケィティーがいきなり食べ出す場面はこの映画の見所の1つでかなり衝撃でした。 それにしてもこの映画では政治家や公務員は無関心で他人事、貧困層は更に貧困になっていきます。 日本にとっても他人事ではなく、日本の社会保証制度は真面目に働く人より生活保護の方が高いから得!なんてニュースが広まるほど訳の分からない社会になっていますし制度の破綻が目に見えていて先行き不安しかありません。 じゃ政治家や公務員が一所懸命かというと他人事というのはこの映画と全く同じです。 この映画を観るにあたりマイケル・ムーア監督の「シッコ」と続けて観るのもオススメです。
なおすけ
4.0
人はあたたかい 社会はつめたい
まじママんじ🍀
5.0
タイトルは聞いた事あって知っていたけど、初めて観て心打たれました(°Д°)全世界であるだろう一般的な民間人&冷静な公務員の温度差やリアルな生活苦、突飛してそれを訴えたいのに出来ない世間体。税金を優先して払っても、今後の保障なんて確約されないもんね(..)
britaineuropean
4.0
現代社会は、極めて定型的にシステム化され、個人の事情を鑑みない行政の限界は、人々を貧困や生活苦の渦から救い出せない問題。デジタル化は、なおそれを促進しているようにも感じる。 個々の人々が分断されている現代社会。この映画を観ると、人のつながり。個人の善意というものが、いかに社会にとって重要なのかを思い出させてくれる。 逆に言えば。人々の「善意」によって辛うじて生きながらえる社会に、行政は胡座をかいてはいけないと思うのですよね。それを最後の砦にしてはいけないわけです。 セーフティネットの拡大。しかしそこには、イギリスが抱える財政難という、これまたどうしようもない問題も山積している。 何だか、出口のないトンネルのようです。
かわうそ
4.0
お役所仕事への皮肉の最高傑作。 イギリスの貧困層のリアルが描かれています。 仕事が出来ない身体になり、休職手当を受給したいのに、労働の意欲が見えないのでペナルティとなる、なんて、なんという恐ろしい国。 寝室税という有り得ない名前の税金も出て来ましたが、独身税を取ろうとしている日本も似たようなものでしょう。 形式というのはどこにでもあり、それにならわなくてはいけないものかもしれませんが、役所 に行った時にマイナンバーカードで身分証明をしながら何度も住所と名前を書かなくてはならない時、一体なんなんだ、と腹立たしい気持ちになります。
hanako
4.5
2020/3/26 困ったとき、あなたの国は助けてくれるの? ◆ イギリスの暗~い空の元、無駄なBGMや演出なく淡々と写し出されるドキュメンタリーのような作品。『ザ・ノンフィクション』観てるのかと思ってしまう。観て本当によかった。 ◆ フードバンクに出来てる大行列、なかなか繋がらない問い合わせ電話、冷たい役所の人たち。これが社会のリアルなんですよね。パソコンが使えない老人に『オンラインで』って冷たく言い放つこと、こ れって暴力だな。 ◆ フードバンクにいるときに突然食べ出してしまうお母さん。“尊厳”を失い、越えてはいけない一線を越えちゃう過程は本当に辛い。支援金の支給も望めず、でも日々の生活費の請求は止まらなくて、家具を一切売っちゃうダニエルも本当に悲しい。『わたしは、ダニエルブレイク』この言葉の重みがズシッと心に残った。 ◆ まさに今、コロナのために日々の生活を脅かされる人が世の中に溢れようとしている。日本という国は、困ってる人を助けてくれるの?とふと考えてしまう。この映画の中では、厳しい社会の中でも、手を差し伸べてくれる人の温かさも描かれているけど、果たしてこんな温かさが、今の日本に溢れているのか?大いに疑問。
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