Never, Rarely, Sometimes, Always
Never Rarely Sometimes Always
2020 · Drama · United States, UK
1h 41m
(C)2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC (C)2020 FOCUS FEATURES, LLC. All Rights Reserved.



A pair of teenage girls in rural Pennsylvania travel to New York City to seek out medical help after an unintended pregnancy.
笑いと推理が交差する、時代ミステリー
「唐人街探偵1900」都度課金開始✨
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星ゆたか
3.5
2022.9.9 17歳の女子高生オータムは家族でレストランに食事に。 帰り際、近テーブル席の同級生の男子に無言で、コップの水を頭からブッカケた。 どうもここの所の体調不良は、この男との妊娠(?)に原因があるらしい。 しかしここ以外、そのことの結果についての、恨みごとや責任をこの物語の彼女は、最後まで一切触れることはない。望まぬ妊娠は中絶するしかないと彼女の中では、結論が出ている。 再婚の義父は繊細な心配りなど出来ない男で、話の半ばでセクハラすらあったかも知れないと勘繰れるほど。オータムの下にまだ三人姉妹がいて、母親にも相談できそうもない。 未成年者の中絶は親の承諾がいる。 アメリカは州ごとに法律が色々異なり、その中絶に関してもバラバラ。 宗教右派を核とする中絶禁止派が、再選を目指すトランプ元大統領の思惑と足並みを揃え、にわかに活気づいたと指摘されている中、この作品は制作されたとも言う。 物語のヒロインはその中絶のため、ペンシルベニアからニューヨークへ寒い冬の数日間旅へ出る。 従姉で親友(バイトも同じスーパー)のカイラーがそれこそ親身になって付き添ってくれた。旅の途中一度だけ感情のもつれで、喧嘩っぽくなるが、後は実に大人の頼れる対応だ。 オータムは人見知りで愛想もなくブスッとしてるが、カイラーは適当に人さばきも上手でちょっと見可愛いし、移動のバスの中で声をかけてきたナンパ男に、お金が足りなくなった旅の後半、ケータイし呼び出して貸してもらえた。この音楽好きな青年は映画の中で関わってくる男性で唯一まともな方だ。 最初の地元の診断では、妊娠10週目とされたのが実は、18週目で中絶手術も二日間掛けないと危ないとなる。そこで手術前の問診となる場面がこの映画の一つのハイライト。 画面は穏やかな声のトーンで次々に問いかける女医に答える彼女の表情。カメラは据え置き、ワンカット。約7分間流しっぱなし。ほとんど顔のアップ。 タイトルのNever(一度もない) Rarely(めったにない) Sometimes(時々)Always(いつも) この四択からなる答えで質問に応じてゆく。最後の方の質問『性交為を強要されたことは?』あたりになると顔が歪み目に涙も浮かんでくる。 それまで一切語ることのなかった妊娠するまでの日々、決して幸せではなかった様子が、この彼女の表情からにじみ出てくる。 きっと親にも頼れないこのような事情の10代の娘さんの苦しみを、これまでも穏やかな声の女医さんは数多くきっと和らげてきてくれたのだろう。 『手術の時も一緒にいて欲しい?』 と聞き、彼女が頷くとその翌日、不安な手術台のそばでグット手を握りしめていてくれた。しかも手術費用を保険適用で後に両親のもとへ、書類通知が届かない方法をも採ってくれる。 またヒロインが中絶手術するクリニックに入る所で、保守的なキリスト教団体のデモ行列に合う描写がある。 米国ではプロチョイス(中絶賛成)派と プロライフ(中絶反対)派の衝突の繰り返しの歴史があるという。 長い間映画やドラマでは、一度は中絶を検討したとしても最終的には子供を持つことが大切で美徳ともされてきた。今日の日本の現状などはいかがなものか? 米国では妊娠した女性の四人に一人が中絶する状況だという。 リプロダクティブ・ライツ。 (Reproductive Rights) 性と生殖に関する個人の自由と法的権利という言葉があるという。 一時トランプ政権下でこれが悪化した環境下で、この作品のような中絶の葛藤より、そのプロセスの困難さに目を向けた内容の映画が生まれた。 しかし日本映画の「朝が来る」(河瀬直美監督・20年作品)でも感じたことだが。 一方で子供が欲しくても出来ない夫婦のために、養子縁組の制度がある。そこでは望まぬ妊娠・出産の果て、中絶ではない方法が採られる。 子供を育てる自覚がない両親のもとに誕生した人間の運命は、それはそれで新なる人生を生み出す。 この映画でも最初のペンシルベニアの妊娠センターでは、超音波検査(エコー)で胎児の姿を見せ、さらに中絶を考え直せようとする映像も続いて見せる。 そしてあの日本映画でも今回の作品でも、責任の大半のある男性がまったく見えてこない、握りこぶしの生まれる腹立たしさである。これは同性の私がそうなんだから、当人の女性側の憤りはいかがなものか? それも昨今の♯Me Too運動のうねりに繋がっているのだろう。 しかし一方で綺麗ごとを言ってられない、緊急性に応じるための中絶手術断行という現場が存在する。 ほとんど二人の若い女性と数日間密着し同行するような映画で、そのようなことを色々考えさせてくれた作品であった。
みにぶた
3.5
果たしてこれは日本が舞台ならどう展開するのだろうか? 相手は誰だ?とか、どちらの責任?とか、まずは親に相談してと言われてしまう可能性が非常に高いのでは?と思いました。 17歳に対し、カウンセラーも病院もそれなりに大人対応していて、日本人が持つ10代の認識とは違うのだとビシバシ伝わってきました。 様々な映画を観るにつけ、欧米の子供は大人だと感じていましたが、この作品もまさに。 親には頼らず、自分で何とかしようとし実行します。異変を感じたイトコに聞かれ、吐露してしまいますが、イトコもまた大人というか。 大人に頼りたくないオータムが1度だけ母に電話をするシーンが、なんとも言えない気持ちになりました。
ユウ
4.0
見放題終了終了前に観賞。派手な映画ではないが、自分の10代のころや、男性性を考えることができて良かった。邦題も良いが、原題が出てくるシーンが印象的。主人公には笑える世界でいて欲しい。
cocoa
3.5
原題は「Never Rarely Sometimes Always」。 ペンシルベニアの田舎町に住む17歳のオータム。 望まない妊娠をしてしまい、親友のスカイラーに付き添ってもらい2人でニューヨークまで手術を受けに行く…そんなストーリー。 大人の入り口で悩む17歳の見ている世界を描いているが、原題の意味がわかるシーンはかなりグッと来ました。 主人公のオータムはかなり無愛想でニコリともしない女の子。 妊娠してしまった背景はわからないが、家庭環境に馴染めない様子。 学校に行き、スーパーのレジ係のバイトをしていても言葉も少なく愛想もない。 一方のスカイラーはナンパ客やキモい店長にも対応できるが女性ならではのストレスもいっぱいだろう。 ペンシルベニアでは親の承諾がないと中絶手術はできない。 親に知られないため、スカイラーに話して2人でバスに乗りニューヨークに向かう。 初めに訪れた病院、次の日に行った別の病院で詳しく聞かれるオータム。 女性カウンセラーの言葉一つ一つはとても親身になってくれている。 手術費の援助や細かい注意点を話しながら目の前のオータムに寄り添ってくれる。 実際のカウンセラーの方らしいが若い女の子の背景がうかがえるのだろう。 そのカウンセラーが立ち入った質問をさせてね、と言いながらオータムに聞き取りをする時がクライマックス。 「暴力を振るわれたことは?」 「性行為を強要されたことは?」 そんな質問に対する4択の答えが原題なのです。 「一度もない、めったにない、時々、いつも」の中から答えを選ぶオータム。 感情が乏しかった彼女が涙ぐみながら答えるシーンが痛々しい。 前日処置や当日の手術の時、カウンセラーの女性がしっかりオータムの手を握り支えるシーンも印象に残った。 この作品、オータムに携わる医療関係者がすべて女性! 出てくる男どもはクズばかり。 継父や高校の男子、バスのナンパ野郎、地下鉄の変態男など。 まともな男性を登場させない強い意思を感じた。 いろんな意味で性の対象になる女性の立場の不利をテーマに女性監督のエリザ・ヒットマンが作り上げた秀作。 オータムに寄り添ったスカイラーの存在も光っていた。
Taul
5.0
『17歳の瞳に映る世界』今年一番心打たれるような映画だった。こんなに台詞や扇動を排しアップや狭い視界が多いともう彼女達に同化してそこからの世界しか見えなくなってくる。原題を耳にした時には嗚咽。世界中の性的な苦悩がその裏に詰まってる。リアリスティックなようだがカメラやメタファー、楽曲を駆使した映画のクオリティにも感動した。
ハナ
3.5
大人を信じられない世界に生きてきて、同世代も味方ではない。でもイトコだけは何も責めず聞かず寄り添ってくれる。大人ってこんな卑しい生き物だよ。子供に対しても自分の主張押し付けるの?そりゃ反抗的で不機嫌な人間になるよ。女の子を性的な目でしか見ない人、ホント世の中にたくさんいる。それだけで生きづらいんだよ。馴れたくないけど、馴れたら心死んでる。だからこそカウンセラーさんみたいな大人がいないといけない 。そういう人間でいられる様に寄付とか始めてる。世間話しかしてないのに、全然楽しんでないのに気があると思う節は毎回謎。オータムのお母さんは何であんな振る舞いをするんだろう。
ばん
3.5
ほぼ会話らしい会話はない。事務的に交わされる言葉の中から彼女に背負わされたものの非情さを感じる。原題のもつ強さ。流れる旅路と彼女達の表情に感じる辛さ。反面、男達のくだらなさ、卑劣さ。社会背景を知るとよりぐっとくるのだろう。観て欲しい映画。
nonchan8532
4.0
新鋭女性監督エリザ・ヒットマンが少女たちの勇敢な旅路を描き、第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞したドラマ。 望まない妊娠をしてしまった17歳の高校生オータムが、人工妊娠中絶手術をするためにニューヨークの街を彷徨う数日間を描いた物語。 シンプルなプロットなのに、主人公の孤独、不安、葛藤が見事に描写されているので、凄くリアルに感じてしまった。😓 ふたりの少女の無表情と少ない会話、淡々と描かれる「17歳の瞳に映る世界」は、思った以上に過酷で辛い世界で。 そんな中でもずっと寄り添ってくれる従姉妹のスカイラーと、優しく接してくれたカウンセラーの存在によりオータムの頑なな心が少し救われた気がした。 10代の中絶というテーマに焦点を当てた本作は、大衆向けのエンタメ作品を期待した人には重過ぎるけど、俳優たちの素晴らしい演技力と、女性監督ならではの細やかな配慮がされた脚本と構成で見応え充分だった。 若い世代にぜひ観て欲しい。 ちなみに原題の「Never Rarely Sometimes Always」(一度もない、めったにない、時々、いつも)は劇中の人工妊娠中絶の手術前に、女子高生オータムがカウンセラーから過去の性的体験を質問された時の4つの選択肢のこと。 素晴らしいタイトルなのに、 なぜ違う邦題を付けたのか疑問。😓 #2021年劇場鑑賞52本目 ☆3.9/5 #シネリーブル神戸
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