Ammonite
Ammonite
2020 · Biography/Drama/Romance · UK, Australia, United States
1h 58m
(C) The British Film Institute, The British Broadcasting Corporation & Fossil Films Limited 2019



An unlikely romance between palaeontologist Mary Anning and a London woman of means to whom she must unexpectedly play nursemaid.
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星ゆたか
3.0
2022.11.17 英国人メアリー・アーニング(1799~1847)は13歳の時、父と一緒に出た化石採集で魚竜イクチオサウルスの化石を発掘。まだ恐竜の存在自体があまり知られていない時代において、歴史的偉業で一躍時の人となる。 イギリス南西部の海辺の町ライム・レジスの労働者階級の家に生まれ育った彼女は、観光客に売るために沿岸の崖で化石採集をしていた父親に教わっていたのである。 しかし世の中まだ男性主導社会で、しかも労働者階級さらに女性であることの理由で。 その後も論文発表や学会への入会など認められず、長い間歴史から消されていた存在だった。 その当時大英博物館で展示されたその化石には〈H・ホステ・ヘンリー寄贈〉のシールが貼られ、その裏に小さくライム・レジスにてメアリー・ラング採集と記されていた。 その後工産物用のアンモナイトを発掘し、亡き父親の後病気がちな母親を支え観光客相手に細々と生計を立てていた。 時は流れメアリーも40歳代。 ますます人嫌いになり偏屈な暮らしぶりに、かつての親しかった女性婦人にも日曜教会に顔をせめて見せてと言われる。 そんな折、裕福な化石収集家ロデリック・マーティン氏が妻シャーロットと共に訪れた。金を払うから発掘作業の様子を見せてくれと。渋々その依頼を受け、その後化石も買ってもらい、帰り際に実はもう一つ頼みがあると。 初めてのお産を死産し、すっかり気を落としウツ病を患っている妻を保養にこの地に置いてゆくので、時々散歩の相手でもして気遣って欲しいと。 『トンでもナイ!』と最初は断るが金の工面上仕方なく受けることに。 メアリーを演じるケイト・ウインスレット(45歳)。シャーロットを演じたシアーシャ・ローナン(28歳)の二人の女優さんの役作りが素晴らしい。 ケイトの男まさりの表情やメイク。なんと彼女の見せた裸の背中のバンジャクぶりは、もちろん実生活の子育ての力強さからもあるのだろうが、驚かされた。 一方シアーシャの気弱な繊細な、今にも折れそうな女ぶり。さすが最近の話題の女優さんだ。 この二人が次第に心を通わせ愛し合うようになり、実に魅力的な女性に変化してゆく様子は見所だ。 またこの二人の衣装を担当したマイケル・オコナーさんの仕事ぶりも明快。 例えばメアリーの母親が病死し、そのシャーロットのお悔やみの便りに急に会いたくなり、急いで訪れる時の服装。玄関に出た使用人に、つい物売りか何かと勘違いされ、『裏口に回って!』と言われる始末。 性格・身分などの比較の他、その時の思考も充分考慮されている。 そしてそれぞれこの映画のインタビューに答えている。ケイトは。 『最初はメアリーはシャーロットを面倒がります。しかし異なる世界で生きてきたけれど、二人とも愛に飢え、それぞれの世界に閉じ込められていた共通点に気づくんです。道徳観は変わらぬまま感情的に別人になってしまう。まさに“目覚め”の関係でした。今日社会の常識を覆す女性の物語を伝える需要性を強く感じています。そして映画の存在はその女性の声を届ける活動に欠かせないものです。女性は他の女性と力を合わせた時に自分の本当の力を発揮できるんです。その結束力が強くなって♯MeToo運動は、女性の歴史を変えようとしてます。観客の皆さんもメアリーの存在のこの映画が、出身地や生まれた環境に関わらず、誰しにも限りない可能性を秘めた人間なんだと信じるきっかけになってくれることを。自分の心に従い、自分の声を使って自分自身の道を歩む大切さを感じてもらえたら嬉しいです。』 シアーシャは。 『彼女シャーロットは、最初自分のことを“失敗作”だと感じているんです。家事も上手くこなせないし、子供も死産してしまう。ウツ状態から立ち直れておらず夫に置き去りにされてしまいます。しかし容態が悪化した状況の時、懸命なメアリーのシャーロットへの看護の仕事ぶりが、彼女の長い間抱えてきた“冷たい殻”を破らせることになるんです。 人に対して無防備になること、感情を示すことを恐れないこと。お互いに、 《自らをさらけ出すことは弱さでない》と気づくことが出来るんです。 人間は強くないと自らをさらけ出せないものだと思います。 これはとてもタイムリーな物語だと思います。 社会、政治、芸術、映画において以前は共有できなかった、誠実な本物の物語を共有するプラットフォームを現在は与えられていると思います。彼女達は自然に惹かれ合い、愛に満たされますが、立ちはだかる障害を迂回しなくてはなりません。 この二人が歩む旅路に観客の皆さんが、自分自身の物語を少しでも見いだしてくれることを願います。』 監督は初長編作品「ゴッズ・オウン・カントリー」(17)で注目されたフランシス・リーさん(1969年イギリス生まれ)です。 原題の「アンモナイト」は化石同然に埋もれていた女性の権利を示し。 また“目覚め”は女性の自立を意味する。 この時代のしかも女性史の記録が軽んじられた中で、メアリー・アーニングが同性愛者であったという正確な確認はなく、これは同性愛者であることを公言している監督の独自の解釈によるとも言われている。 あの前作品でも本作品でも、LBGTQ関連の世間の障害を、この監督は直接描くことより。 まず人間が異性であれ同性であれ他人の人格と、心身共に関係を持つことで生まれる伸びやかさ。 一人では例えばメアリーが母親と習慣的・惰性的で生活、的確な仕事も萎縮しがちだったのがシャーロットの意見を取り入れさらに貴重な発掘が出来たように。 人間本来の自我・活性・真意を認めたシャーロットも夫の言いなりの生き方に、自主性が加わったように。 明らかにそれから生まれた関係の者同士、力と心を合わせ未来を生きて行こうとする未来姿勢を感じさせる結末までを描く方に重点を置いたのではないか。 後は観客の映画から受けたこれからの意思に委ねる作風を感じました。
wishgiver
3.5
1840年代、イギリス南西部の海辺の町ライム・レジスに年老いた母親と二人で暮らすメアリー・アニング。 大英博物館に展示されている魚竜イクチオサウルスの化石を発掘した彼女は独学ながら古生物学者として名を知られていたが、現在は観光客の土産物用アンモナイトを発掘する日々を過ごしていた。 そこにロンドンから化石収集家のロデリック・マーチソンが妻のシャーロットと共に訪れる。 ロデリックはアンモナイトを購入し、採集に同行し、うつ病のシャーロットをこの地で療養させるために数週間預かってほしいと頼む。 報酬のために仕方なく引き受けたメアリーだったが、シャーロットは終始不機嫌で馴染もうとしない。 しかしある日高熱を出して倒れたシャーロットを献身的に介護するうち、2人の間に親愛の情が生まれていた。。。 ---------------------------------------------- 人嫌いで心を閉ざすメアリーの孤独で頑ななさまを演じるケイト・ウィンスレットは『愛を読むひと』を彷彿とさせる素晴らしい演技。 一方、初めは心を閉ざすも、元来社交的で活発なシャーロットがどんどん輝いていくさまを演じるシアーシャ・ローナンも作品毎にどんどん演技の幅が拡がっている感じで本当に魅力的。 この名優二人がお互いに惹かれあいながら輝きを取り戻し(性的描写がなかなかすごいです)、自分自身を再認識していく物語は、文字どおり圧巻の共演。 当時の時代背景の再現度も高くて楽しいし、スクリーンで観てこその作品でした。 やっぱりシアーシャ・ローナンは現代のムービースター♪ 2021.5.20@伊勢進富座
隣の映画初心者
3.5
This may contain spoiler!!
カウチポテキャット
2.5
M・アニングとS・マーチソンが実際にレズビアン関係であったかは不明とのことで、主演二人の熱演は素晴らしかったけど減点。実在の人物でやる必要があったのかな?LGBTQの流行りに乗って制作した感がある。 また、二人が惹かれ合い、友情を越えた関係になる展開に、説得力が不足していると感じた。どこかで見たような演出が多く、あまりに主演の魅力に頼っていた。
cocoa
3.5
フランシス・リー監督の長編デビュー作「ゴッズ・オウン・カントリー」に続いての第2作目を観ました。 原題は「Ammonite」。 両作品とも共通しているのは無駄なセリフがなく、登場人物の表情や仕草で充分に伝わる気持ちの揺れ。 そしてイギリスのどんよりした空や海。 この監督の景観のこだわりをいつも感じます。 1840年代のイギリス、南西部の海沿いの街、ライム・レジスが舞台。 化石の街と知られ、ジュラシックコーストの一帯は今では世界遺産にもなっている。 実在した古生物学者のメアリー・アニングを知った監督が自身の着想からストーリーを紡いでいます。 いつも疲れた顔をしているメアリー・アニング(ケイト・ウィンスレット)。 ライムの海岸で化石を拾ったり、掘り出したりして細々と「アニング化石店」を開いている。 そこにやって来た富豪の化石収集家の妻シャーロット(シアーシャ・ローナン)。 相反する性格の2人がいつしかひかれ合っていく…そんなストーリー。 この2人の女優となれば演技対決になるとは思ったけど、まさに見応え充分。 特に無愛想で疲れたメアリーを演じるケイト・ウィンスレットは凄みがあった。 男社会の中で貴重な化石を発掘しても大英博物館では発掘者の名前が変えられてしまう。 父亡き後、病気がちな母と2人で暮らし、干潮の海に通って泥まみれになって化石を掘る姿。 裕福そうなシャーロットに対しても反感を持っていたが、シャーロットの高熱を看病したことで一気に距離が縮む。 「ゴッズ・オウン…」と同様に、同性同志の激しい性愛シーンは監督のこだわりか。 それにしても演技派女優のぶつかり合いのようなシーンが素晴らしかった。 元気になったシャーロットに招かれ、ロンドンの邸宅に行くとメアリーの部屋と衣装などあつらえているシャーロット。 それに対して憮然とし、追い詰められた気持ちになるメアリーの姿に信念を感じた。 2人の衣装も興味深かった。 労働者階級のメアリーの服や下着など、裕福なシャーロットのそれとはまったく違う。 シャーロットが海岸の泥沼のような中から化石を探し、ドレスが泥まみれになっても自分では洗わないだろう。 大英博物館の展示ガラス越しに見つめ合う2人、そんなシーンで終わるのも好きでした。 ついでにエンドロールの優美な筆記体、曲も相まってとても美しい作品でした。
なおすけ
3.0
「燃ゆる女の肖像」を観てるとどうしても比較しがち 似て非なるものだったですけど 金持ちって感じの地雷の踏み方をしてるのおもしろい
路傍の骨
4.0
感覚がわかると言えば嘘になる。 ただアンモナイトを挟んでたたずむ2人の表情が美しいと思った。
ninik
4.0
静かで質素で時間の流れがゆっくりで人との関わりも最小限で見ててほっとした。全体の薄暗い感じもいい。ラストがすごく良かった。人を求める時に性別は関係ない。
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