
ミシェル

ザ・シークレットマン
平均 3.1
ウォーターゲート事件という題材は面白いはずなのにつまらないの一言。 まるで年表を見ているかのような薄っぺらさ。 いついつになにがありました〜というのが延々と続くようなイメージ。 致命的なのはウォーターゲート事件の背景などがほとんど一切説明されておらず、ディープ・スロートが真相を突き止めるために動いていたというその状況説明しかないため緊迫感のかけらもない。 説明不足すぎるため事前知識が必要であり、この映画を見たところでウォーターゲート事件を理解することは不可能だろう。私は事前知識を持っていたものの、つまらなかった。 いくら伝記的な映画だからといって、淡々としすぎているのもどうかと思う。 ただ、本作に限らず伝記映画というものはどれも基本的につまらないのだ。どれもただ年表を追うだけ。出来の悪い教科書のよう。 全編通してつまらないのだが、特にラストシーンのマーク・フェルトがディープスロートなのかと質問されるシーンで、変に溜めて答えずに終わるシーンがある。 一体何の間なのか。驚きも意外性もなんにもない不要な間だ。 視聴者はこの人物がディープスロートだとわかり切っているし、これはただの切りのいいシーンを無理やり作ったからおかしなシーンになっているのである。 根本的に下手くそな脚本である。 こういうことを言うと伝記だからしょうがないという反論が聞こえてきそうだが それについても「反論」しておこう。 そもそもこの映画は所々で脚色をしており、マーク・フェルトを英雄的に誠実な男として描いているのだ。 だから脚色をするならもっとテンポよくわかりやすくスリルがあってもいいはずなのだが、本作はただ年表に書いてあることをただ追い、そこにほんの少しだけドラマを付け加えた程度の駄作なのだ。 これを脚本がゴミと言わずして何というか。 例えば犯人の侵入シーンや盗聴シーンなど、犯人側の描写があればまだスリルがあって見れたと個人的に思う。 特に史実でも侵入に関しては面白いところであるのだから。 マーク・フェルト以外の人物の描写も甘く、誰がどんな性格なのかすらわからない。 脚本家に嫌気が差した、それだけの作品