レビュー
oka

oka

4 years ago

4.0


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パヴァロッティ 太陽のテノール

映画 ・ 2019

平均 3.5

彼については名前しか知らなかった。 それでも彼を身近に感じた。 彼からは「生きる」という素直な生命力を強く感じた。 ドキュメンタリーだが、全く飽きることなく『映画』を観ている気分だった。ドキュメンタリーというより、ドラマというジャンルの映画作品を観ているようだった。 彼の愛くるしい笑顔や言動を見ていると、惹き込まれていた。きっと彼の周りの人々もそうだったんだろう。 トスカ「星は光りぬ」で涙がボロボロと溢れた。 彼の歌声から感情というものがダイレクトに脳天ぶち抜いて心に入ってくる。 映画が始まって1分38秒で彼の魔法にかかっていたように思う。 パヴァロッティはあまりにも自分とかけ離れていて、素直で愛らしくて、羨ましくもあった。 1人の人の人生が詰め込まれていた。愛も苦悩も、戦争、宗教観、社会、家族、音楽。 見終わった今から見返したいと思うのは、見終わって「彼は1人のただの男だったんだ」と思ったからだろう。 有名なオペラ歌手としてではなく、ただ1人の人間がどう生きて、周りの人間にどう愛されていたかを改めて観たくなった。