レビュー
面白い。人はみな少なからず本音と建前を使い分けながら生きている。真面目で正直者であることは美徳であるが、それ故に損をしたり、憤りを感じることも少なくない。この映画では上手く折り合いを付けられない主人公に共感出来るかどうかが好みの分かれ目だと思う。彼は決して孤独ではないのに、自分の殻に閉じこもってしまう。真面目な分ネガティブで、そのくせ上手くいかないのを人のせいにしたくなる。当然人間的に褒められたものではないのだが、私は彼に少なからず同情してしまう。ストーリーとしても、展開が丁寧で細かい描写の積み重ねが見られる。だからこそ主人公の存在にリアリティと説得力がある。観たあとに人生観が変わった。
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