レビュー
小説の映画化で見事な脚本、全体的には奇妙な友情で結ばれた「戦友」同士の半生記であり、また映画界で繰り返し描かれる「父と息子」の物語でもある。さらには、勧善懲悪の活劇的な要素も散りばめられ、本質的にはコメディでもある。 これらの意味で王道を行く映画だと思うし、ハリウッドでは絶対出せないヨーロッパ感が嬉しい。 また、「仮面」がいい。もはや完璧なアート作品であり、表情を失ったエドゥアールの心情表現でもありで、これらを観るだけでも価値ありだと思う。 憎々しい悪役の存在も光り、多弁でない理解者が「少女」であるところや、ラストの哀しさと爽やかさの並列も良かった。
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