レビュー
暴行事件を幼少期に目撃したとき、被害者と加害者のどちらに感情移入してトラウマになるのか、そのことによる苦悶を描いた作品。演出は粗い。時系列がぐちゃぐちゃになったり想像と現実が錯綜するような脚本自体に問題はない(原作通り?)が、シーンの繋ぎやアングルは雑だし、人物描写の適当さ説明不足さが否めない。重要な役柄である冴木役の俳優の台詞まわしも下手で気になった。ただそれでもこの作品が強い説得力を持つのは、ほぼ9割柳楽優弥のおかげ。彼の表情や間のとり方、台詞の投げかけ方だけで、作品全体がぐっと重苦しく心に来るものになっていると言える。あと内田慈さんは本当恐ろしい女優さんですね。
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