レビュー
wishgiver

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7 years ago

4.0


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バグダッド・スキャンダル

映画 ・ 2018

平均 3.3

国連の石油食糧交換プログラム(Oil-for-food program)に伴う不正と汚職を描いた、実話に基づくフィクション。 ♢♢♢ 外交官だった父に倣って外交官を目指すマイケルは、4度目の応募で事務次長パシャの目に留まり、無事国連に採用される。 パシャが推進する石油食糧交換プログラムの特別補佐官となったマイケルは、イラク入りするがそこでクルド人通訳のナシームから、前任者の死に疑惑があることを告げられる。 不正の噂がある同プログラムを追うFBI・CIAも彼を利用しようと近づくが、マイケルは「事態は複雑だが、これが外交だ」と語るパシャを信用して、安保理でプログラムの継続を促す報告書を発表する。 しかしナシームから収賄リストを渡された彼はパシャの汚職への関与を知り。。。 というお話。 ♢♢♢ 1995年当時、フセインの圧政からイラク人を救うために始まった同プログラムは、フセインを始め欧米諸国の首脳や企業も巻き込んだ一大スキャンダルとなりましたが、多国籍軍のイラク侵攻や国連が調査協力を拒否したことから、未だ真相が明らかになっていません。 ♢♢♢ 理想・信念と現実の狭間で揺れる主人公マイケルを演じたテオ・ジェームズは素晴らしかった! そして、パシャ役のベン・キングズレーは必見!久々に出ずっぱりの彼を観ましたが、彼にしかできない役どころで本作の作風とクオリティを非常に高めてます。 ♢♢♢ ともすると美化されがちな国連ですが、莫大な利権(本プログラムの予算は年間100億ドル超!)に各国の思惑が絡み合う「国際連合」の実態を垣間見ることができる秀作です。