レビュー
はにゃー

はにゃー

8 years ago

4.0


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裸足の季節

映画 ・ 2015

平均 3.6

2018年05月23日に見ました。

※ネタバレを含みます。 「女は女らしく」「女はこうでなくてはならない」「結婚するまで処女でいろ」「男に尽くせ」 世界はもっと美しいはずなのに、なぜこんなに不自由なのだろう? 彼女たちは抑圧されている。五人の女性たちはいわばわたしたちを体現している。長女ソナイ。彼女が処女であるかどうか本当のところは分からない。ただ血が出なかった。当然純潔を疑われた。処女検査で「世界中の男と寝た」と嘘をついたのは、そうでない自分がばからしかったのだ。処女、それがどうした?それにこだわる大人たちが、心底アホらしい。次女セルマ。天性の愛くるしさで、愛する男に愛され自然まま愛を実現した。彼女のようならば、思う女性も多いだろう。三女エジェ。多くを語らない彼女はきっと誰よりも賢かった。この抑圧された環境で唯一手に入れられる自由、死を選んだ。四女ヌル。初潮が来て否応なしに結婚させられる。わたしたちの価値は男の子どもの産むことにしかないのか?とさえ思わせる。 そして四人の姉をずっと見ていた五女ラーレ。わたしたちもラーレの視線を通して四人の運命を見、自分のことのようだった。わたしがすべきことは何か?ここから、逃げることだ。逃げなくてはいけない。ラーレはたくさんの女の魂とともに、イスタンブールへ逃げることができた。わたしは最後の夜明けのシーンまで、彼女が捕まると思っていた。それだけ私も、何かに縛られ監獄されているのかもしれない。私たちはもっと無邪気に自由で、男の求める女である必要なんてないのに。私たちは自然のままでこんなに美しいのに。 ラーレをイスタンブールまで導くのに、男性も関わってくるところさえ、良かった。それが良かった。私たちは男のせいで不自由なわけではなく、誰が悪いのではなく。 少女たちが(わたしたちが)どうかいつまでもみずみずしい心を忘れませんように。 忘れてたとしても、これからも少女の姿を見て、自分自身の心をただすことができますように。 どうか愛と自由がありますように。