
ジュネ
8 years ago

猿の惑星:新世紀(ライジング)
平均 3.4
前作『猿の惑星 創世記』が作られた際は、それ一作で十分高いクオリティとメッセージ性を保ち完結していた為、まさか続編が作られてトリロジーと化すなんて思いもしなかったのですが、第二作も非常に見ごたえのある一作でした。 争いを避け皆を正しい方向に導こうとするがやが て孤立を深め、「真の敵」の存在に気づきながらもどうすべきか葛藤するシーザーは、劇中のどの登場人物よりも人間らしく、共感を呼ぶに相応しい存在です。モーションキャプチャーやメイクの精度も『指輪物語』の頃と比して更に向上しており、演じたアンディ・サーキスはアカデミー主演男優賞取ってもいいんじゃないでしょうか。 この映画が作られた当時はアメリカが移民排斥に燃え上がるなど想像がつきませんでしたが、社会情勢と重ね合わせると更に興味深く見られる作品だと思います。当初は猿側を虐げられる弱者に見立てて見ていたのですけれど、起源をたどると元は移民のアメリカ人こそが、やがて強大な力を手にして世界を支配するようになった猿そのもので、本作がちょっとした未来予想図にすら思われるのが面白いところです。