
星ゆたか

マンハッタン無宿
平均 2.9
2026.1.24 「ダーティハリー」(71)のドン·シーゲル(1912.10.26-91.4.20)監督とクリント・イーストウッド(1931.5.31~)が初めて組んだ作品。 60年代はマカロニウェスタンでブレイクしたイーストウッドの西部劇と刑事物をミックスしたような…。 何しろテングロハットにウェスタンブーツの格好は。 🗽ニューヨーク人には、『何?テキサスから』とからかわれる。その度に『アリゾナだ!』と言い返す。 主人公はアリゾナ州で保安官助手のクーガンで。 強引な捜査手段が同僚から煙たがれ、上司から厄介払いの仕事(凶悪犯リンガーンの身柄をニューヨークから引き取り司令)を与えられたのだ。 この当時38歳193cm(現在は背中も曲がって180cm?)のイーストウッド演じる男なんだが。 ちょっと気に入った女にはすぐ、“この男一流”の口説きで近付きこの接し方が、これまた仕事捜査と同じ強引(積極的)で。 彼の、取り敢えず“その気じゃない女”を“その気にさせる”テクニックは…なるほどなぁと感心してしまう。 ただ、映画の中で三人の女性と軽く関係を持つ?ので。 その色男ぶりはイイとしても…。 せっかく犯人保護目的を完遂(何度もやられた後で)しても、その成果も男の中のヒーロー(孤立無援の)としてのスッキリ感に成らないかな?。 あまりヒーローたるもの男女間で軟弱であっても悪くはないとしても。 むしろ、その辺が人懐こいじゃないかと言われれば、それも一理あるんだけど…。 それより、ニューヨークのマッケルロイ警部補を演じたリー·J·コッブ(1911.12.8-1976.2.11)の、あのいかにも一癖ありの容貌との男の世界のやり取りはドラマを引き締めて面白い。 この役者はあの「十二人の怒れる男」(58)の1人の陪審員の名演(息子との行き詰まりから若者への偏見-犯人へ)が忘れられない。 ロケ撮影の点の魅力では。 ヘリコプターの着陸離陸のパンナムビル屋上や、有名なメトロポリタン美術館、そしてセントラルパーク内でのバイク(その手のファンにはお馴染みな“トライアンフTR6”「大脱走」でもステイーブン·マックイーンが)での追跡シーン(スタントなし)等中々楽しめた。 また、この当時のデイスコ光景、マリファナを平然と回し吸う若者風俗等は、この当時の特色として、よく言われたアメリカンニューシネマ時代映画感触も観られる。